FC2ブログ

『万引き家族』 童貞なのに父になる?

 『そして父になる』『海街diary』などの是枝裕和監督の最新作。
 カンヌ映画祭のパルム・ドール受賞作。これは日本映画としては『うなぎ』(今村昌平監督)以来21年ぶりの快挙。

是枝裕和 『万引き家族』 カンヌ映画祭のパルム・ドール受賞作。

 タイトルにあるように“万引き”をするシーンもあるけれど、中心となる元ネタとしては2010年に明らかとなった年金不正受給問題が扱われている。是枝監督は『海街diary』とか『そして父になる』のように稼ぎたいどこか(テレビ局?)からの持ち込み企画と思わしき作品をやりつつも、『誰も知らない』や本作のように社会問題を取り上げてみたりもする。
 さらにそのどちらも商業作品としてある程度成功させつつも、映画作家としてかねてからのテーマ「家族のあり方」を問う作品ともなっている。商業性と作家性の両輪をうまく回しているあたりは稀有な存在なのかもしれない。この『万引き家族』は泣かせる作品にもできたのだろうがそうはせず、冷静な目で家族の行く末を追っていく作品となっている。

 年金不正受給のような問題がメディアで取り上げられる際には、皮相だけを見て「けしからん奴らだ」という論調になりがちだ。個人的にはそういった怒りよりも、親の死を隠蔽してまでその年金を受け取り続けなければ生きていけない家族があちこちにいることが驚きだった。是枝監督は、もしかしたら実際にはこんな事情があったのかもというところに想像力を働かせてこの作品を作り出している。
 ここで登場する家族は、治(リリー・フランキー)が作品冒頭で拾ってきたリン(佐々木みゆ)を含めて6名。治が祥太(城桧吏)に教えているのは“万引き”だから清廉潔白ではないにしても、子供を冬空のベランダに放り出して省みないリンの親よりはマシな家族だろうという気にもなる。しかし実際には、この家族は偽りの家族であることが次第にわかってくることになる。

 ※ 以下、ネタバレもあり!

『万引き家族』 亜紀(松岡茉優)と信代(安藤サクラ)は拾ってきたリン(佐々木みゆ)を家族としてかわいがる。

◆なぜ偽りの家族が必要だったのか?
 息子に見えた祥太は治が拾ってきた子だし、治と信代(安藤サクラ)も夫婦ではない。祖母に見える初枝(樹木希林)と、治あるいは信代との間にも血縁関係はない。亜紀(松岡茉優)は初枝の元旦那が新しい奥さんとこしらえた子供だから、ここにも血縁関係はない。結局、6人に血のつながりは皆無ということになる。
 それではなぜ偽家族が必要なのか。亜紀は実家に居場所がなくて初枝のところで暮らしている。そのほかも似たようなもので、居場所がないからそこにいるということになるだろう。治たちが初枝の年金をあてにしているように、初枝自身も亜紀との関係を利用しているフシもあり、その絆は善意だけのものではない。しかし、たとえ偽家族がそれぞれを利用し合うような関係だとしても、祥太が語る絵本『スイミー』のエピソードではないけれど、みんなで身を寄せ合うことで生き永らえているという意味で偽家族は必要とされているのだろう。
 おもしろいのは治と信代の関係。ふたりの過去には信代の元旦那を治が殺したという事件があった。しかしそれでいて治と信代は肉体関係がなかったらしい。ふたりのセックスのあとに、治は「できたな」と驚いている。最初は「久しぶりにできた」という意味かと私は思っていたのだけれど、『キネマ旬報』金原由佳の作品評によれば、治は童貞という設定なんだとか。なぜふたりがそんな関係だったのかと言えば、治は様々なことを学ぶ機会がなかったからなんじゃないだろうか(真っ当な男女関係のことすら学ばなかった)。

◆祥太の学んだこと
 この偽りの家族が崩壊するのは、祥太が起こした事件がきっかけとなる。自分が“万引き”をするところまでは許容できた祥太も、妹のようなリンを巻き込むことはためらいがある。家族のことが外部の大人に知られてしまうと、家族の関係性そのものが崩壊してしまうというのは『誰も知らない』にもあったシチュエーションだ。
 しかし『誰も知らない』の明(柳楽優弥)には、学ぶべき大人の存在がなかった。一方で『万引き家族』の治には、“万引き”しか教えられないダメな偽りの父親だったとしても近くに大人がいた。治のような親でも反面教師になることがあるわけで、祥太は治を見てこのままではいけないということを悟ったのだろうと思う。その意味では『誰も知らない』の明よりは、『万引き家族』の祥太のほうがずる賢く生きる力を学んだということになるだろう。
 世の中には様々な家族の形がある。リンの家族は血縁関係があるけれど、共同生活は機能しておらず、リンは存在を否定されている。信代たち偽りの家族がハグによって「ここに居てもいいんだよ」とリンに教えたのとは対照的だ。どんな家族が正しいのかに答えなどないわけで、ダメな家族なら逃げ出す自由があったほうがいい。それに縛られて苦しむくらいならそれを捨てて、血縁とは別の家族のあり方を模索するのも悪くはないのだろう。

 JK見学店で働く松岡茉優のいつもの笑顔とは違う役柄も印象的だったし、樹木希林のおばあさん役もさすがで毒のあることをやりつつも何となく許せてしまうあたりは独壇場だった。なかでも一番光っていたのは安藤サクラだろうか。後半警察に捕まってからの表情には憑き物が落ちて生まれ変わったような美しさがあった。

【早期購入特典あり】万引き家族 豪華版Blu-ray (A5ミニクリアファイルセット(2枚組)付)



万引き家族 豪華版Blu-ray(特典なし)


万引き家族 通常版Blu-ray(特典なし) [Blu-ray]


万引き家族 通常版DVD(特典なし) [DVD]


万引き家族 豪華版DVD(特典なし) [DVD]



キネマ旬報 2018年6月下旬号 No.1782


関連記事
スポンサーサイト



Date: 2018.06.20 Category: 日本映画 Comments (67) Trackbacks (8)

この記事へのコメント:

まれ

Date2019.10.20 (日) 10:37:57

Nickさん、
楽しみにしてた「真実」のレビュー、ありがとうございました〜 新しいサイトにコメント書いてみましたが、やはりエラーとなってしまいましたので、こちらにやって来ました。来年まで観れませんが、内容を知って一安心⁉︎ 心置きなきなく年が越せます 笑

Nick

Date2019.11.01 (金) 01:33:24

なぜあちらではコメントがエラーになってしまうのかはわかりません。

それから「真実」ではリュディビーヌ・サニエは意外にもちょい役という感じでした。
名前は大きく出ているのですが……。

まれ

Date2019.11.11 (月) 11:58:48

リュディビーヌ情報、ありがとうございますm(__)m 彼女は何の役だったのかと気になっていました。オゾン作品に多く出演していたので、日本でも名の知れた仏俳優枠だったのか、単に是枝監督がファンだったのか?なんとなくですが、是枝監督、好みの女優さんを使う印象があるんですよね。当たり前ですけど 笑

先日、カトリーヌ・ドヌーヴ、新作の撮影中、脳内出血で緊急入院してしまいましたね。後遺症はないとのことですが、アラン・ドロンも未だ要介護状態のようで、今の医療環境で、現役ドヌーヴの76歳は、倒れるには、まだ若いと思ってしまいました。高齢になり、表舞台から消える女優さんが多い中、ずっと一線で活躍されているので、充分休まれ、復帰されるを願っています。

Nick

Date2019.11.15 (金) 00:37:08

リュディビーヌ・サニエに関してはお気に入りっぽかったですね。
だって居なくても全然成り立つくらいの役柄だったし。
せっかくだから好みの女優さんを、ということでしょうかね。

カトリーヌ・ドヌーヴ緊急入院のニュースは見ました。
『真実』でまだまだ元気な姿を見せていたのでビックリしました。
新作の撮影中だったんですね。
それだけエネルギッシュなら復帰も大丈夫なんじゃないでしょうか。

まれ

Date2019.11.24 (日) 07:24:42

やはり、監督の好みの女優さん枠でしたか・・・。是枝監督が選ぶ子役、子供らしい子もいますが、主役は美男美女ばかり。なので美男美女好き、という印象です 笑 実は「万引き家族」の安藤サクラさん起用には、売れてる女優さんが演じられないシーンがあったからかと思うと、なんとなくイヤな気持ちで鑑賞しました。でも、サクラさんの朝ドラでの活躍も相まって、脱げる”演技派”ではなく、売れっ子女優として認識され、うれしく思いました。長谷川博己さんとの夫婦役が良く、来年の大河を楽しみにしていたんですけど・・・。でも、ピンチをチャンスに!で、代役の若手女優さんがステップアップできるといいですね。

Nick

Date2019.12.02 (月) 22:08:35

>売れてる女優さんが演じられないシーンがあったから

そうだったんですね、初耳です。
というか「万引き家族」は安藤サクラがよかったわけで、
どう転ぶかわかりませんね。
断ったのが誰なのかはわかりませんが、残念がっているかもしれませんね。

まれ

Date2019.12.31 (火) 12:55:14

私の文章が拙いせいで、誤解を招いてしまいましたが、主演女優の起用基準は私の単なる”憶測”です。個人的過ぎる意見で申し訳ありませんでしたm(__)m 
偶然ですが、最近目にしたインタビュー記事では、主演は40歳くらいの女優さんを探していたそうです。偶然街で出くわした出産後の(若い)安藤さんでもいけると思い、彼女にオファーされたそうです。

監督作品、ほぼ全作観ているせいか、超有名女優・俳優ばかり主役に起用しているのに、この作品に限っては路線が違い、”脱げる女優”を起用した感が否めず、不快な気持ちになりました。所属事務所との関係もあり、監督や女優さんの一存では決められないとは思いますが、ならば、シーンの工夫をするなどして、既定路線の女優を起用していれば、違和感を持たなかったのにと思いました(勝手ながら!)。

でも、あの家庭環境で美人女優はそぐわないいですね・・・。であれば、安藤さんも脱がせないで欲しかったです。AVじゃないのだから、わざわざ濡れ場シーンをしっかり撮り込まなくても物語に支障は出ないと思うんですよね。女優さんを脱げる、脱げない枠で分けるのは、不快で、特に引く手あまたな監督作品なだけに、余計不快感が増しました。

脱げる、脱げない枠でいうと、ソレンティーノ監督のセレブ・パーティーにおける女性たちは、整形もあるとは思いますが本当にスタイルも良い美女ばかり。しかも、みなさん躊躇なく全裸になっているところも圧巻ですね。欧州ではヌードにそれ程重きを置いていない感じがしますね。日本の中途半端なところが不快なのかもしれません 笑

Nick

Date2020.01.09 (木) 20:04:23

「起用の仕方が」ということでしたか。
人気のある監督だけに様々な思惑がキャスティングにも影響してくるのかもしれませんね。
監督自身の意見もかなり通りそうな気もしますし、実際のところはよくわかりませんが……。
そういえば是枝監督の作品は、濡れ場的なものは多くないですね。
「幻の光」にはちょっとありましたがサラっと描かれてましたし。

海外の女優さんの裸、特にソレンティーノ作品に出ている裸は、
あまりいやらしい感じはしませんね。
堂々としすぎているからでしょうか。
「グランドフィナーレ」に出てきたモデルさんも裸が自然に見えるくらいでした。

まれ

Date2020.02.02 (日) 12:51:14

是枝監督の「空気人形」は観られましたか?最新レビュー「ロマンスドール」と同じラブドールの物語で、監督自身が「性」を思いっきり描きたかったと語っていました。ハリウッドと一緒で、大衆向けが前提ですと、作品にも制限が掛かるんでしょうね。

ご覧になったかもしれませんが、「空気人形」は日本映画ですが、主人公は韓国女優さんでした。あの役は、流石に厳しいと思いましたが、日本の女優さんで撮れないんですかね・・・。

「ロマンスドール」の添付画像の蒼井優さん、一瞬、人形に観えましたが足が人間っぽいので、ご本人かな?と思い、レビューを拝読して、曖昧さを狙ったのかも?と思いました。

監督が「真実」の撮影に関する本を出版されたと何かで知ったんで、映画を観てから読んでみようかな、と思っています。

ド・ヌーヴさん、その後、お元気になられたようです。辛辣なことをサラッと言ってしまう感じが、樹木希林さんに似ている感じがします。「歩いても、歩いても」の樹木さん役は監督のお母さんがモデルと仰っていたので、ド・ヌーヴさんにも似たものを見つけたのかもしれませんね。

ソレンティーノ作品の女性はスタイリッシュなお飾りに過ぎないのが、無味無臭なんでしょうね。主演はご老人という面白い監督なので、若い女優に”情”を持たせない感じがします。

先月ですが、ネットのCMにて強烈な教皇演ずるジョン・マルコヴィッチに目を奪われましたら、ソレンティーノ監督のTVミニ・シリーズ「The New Pope」の宣伝でした。とにかく、色鮮やかでスタイリッシュさを求めているので、ソレンティーノ監督の様式美が見えてきました 笑 ミニとはいえシリーズとなると長いので、いつ観れるかわかりませんが、マルコヴィッチの教皇、観たいです。

Nick

Date2020.02.18 (火) 00:43:48

「空気人形」はファンタジックでしたね。ラブドールが心を持ってしまうところが。
主演は韓国の女優さん(ペ・ドゥナ)だったのは、日本人だと生々しいからでしょうか。
韓国も日本も見た目はほとんど変わらない気がしますが、言葉が異なるだけでもまったく別の価値観の人のようにも思え、いろんなことが許せてしまうような……。
日本しか知らない者の意見ですが。
単にネームバリューがある人でヌード満載の役をやる人が日本人にはいなかっただけなのかもしれませんが……。

「空気人形」はラブドールが心を持つわけですが、「ロマンスドール」で目標とされていたのも亡くなってしまう蒼井優そのものを作り出すことでした。
実際に蒼井優そっくりのラブドールが作られるわけですが、顔なんかも本当にそっくりで、ちょっと気味が悪いくらいでした。
ロダンが彫刻を発表したときは、あまりに精巧すぎて人間から型を取ったんじゃないかと言われたようです。
ラブドールもそんなふうにして製作したら、今以上に精巧なものができるのかもしれませんが、映画のなかでは彫刻を作るようにして製作していました。

カトリーヌ・ドヌーヴはご無事だったようで何よりですね。主演作を撮っていたみたいで、それがどうなるのかが気になるところです。かつてはお人形さんみたいな女優さんでしたが、今ではいい意味で貫録がありますね。ちょっとのことでは動じなさそうなイメージです。


ソレンティーノ監督のテレビシリーズなんてあるんですね。そう言えば『LORO 欲望のイタリア』
もテレビシリーズを編集したものだったみたいですね。ジョン・マルコヴィッチの教皇というのは確かに興味をそそられますね。

まれ

Date2020.03.14 (土) 11:11:08

「空気人形」はファンタジックという言葉がピッタリですね。見るに堪えない場面もありますが、ぺ・ドゥナさんの可愛らしさと役の純粋さが印象深い作品でもありました。ファンタジーに昇華せずには観れない作品と思うと、韓国の女優さんを起用したのは正しかったかもしれないですね。今なら、世界的にも話題になる作品ではないかと思ったりも・・・。

「ロマンスドール」は実在の人物を模写し、制作してましたが、映画「エクス・マキナ」を思い出し、亡くなった人の姿をしたAIロボットは、残された人の悲しみを埋めてくれる一方、現実世界から切り離されてしまうと思うと、良いのか悪いのか・・・。ロボットはあくまでもロボットの域を超えて欲しくないとは思いつつ、「インターステラー」では、箱型ロボットに心を動かされてしまい、生き物のような反応をされると、人間の脳は相手が生き物だと勘違いしてしまうのでしょうね。”人間らしさ”がロボットに対して感情を持たせる事になるなら、なんとも不思議です 笑

ロダンの彫刻、そんな逸話があったとは知りませんでした。つくづく芸術家のインプットとアウトプット能力の高さを思い知らされます。Nickさんのレビューも感じたことを的確な表現で書かれており、同じような高さを感じます。

ドヌーヴさん、退院はされたものの、息子役のブノワ・マジメルさん曰く、撮影中の映画への復帰は今年の春か夏が目途ということで、回復にはもう少し時間が掛かるようでした。仰る通り、若い頃はお人形のようですよね。

『Loro 欲望のイタリア』はテレビ・シリーズだったんですか! 内容的には国内向けと言われれば、そうですよね。

私が見た『The New Pope』のCMではマルコヴィッチがフォーカスされていましたが、前作の『The Young Pope』のジュード・ローも出演しているので、こちらから観ないと、面白さが半減してしまうと思うと、いつ観れるのか・・・。
というより、今はイタリアにおける一日も早い収束と復活を祈らずにはいられません。

Nick

Date2020.04.04 (土) 01:04:23

 『ロマンスドール』は限りなく人に近い外見を作ることには成功したわけですが、やはりそこに心は宿らなかったようです。人工知能は外見はともかくとして、心があるかのように見せるものだと思います。『エクス・マキナ』は外見も兼ね備えているわけで、人間そのもののようにも見えますね。
 人工知能の能力を測るテストにチューリングテストというものがあるようですね。これは質問をして返ってきた答えが「人間的かどうか」を測るもののようです。人工知能を搭載したロボットがその頭というか中身でどんな計算がされるのかわかりませんが、返ってきた答えだけで判断しているわけで、その中身の部分はブラックボックスみたいに思えます。
 これは人間の心と同じなのかもしれません。自分に心があることは誰も疑いませんが、他人の心のなかを覗き見ることはできないわけで、他人が自分と同じような心を持っていると推測しているにすぎないわけですから。
 だからロボットの中身の人工知能が精巧になるにつれて、ますます人間のような何かに思えるようになるんでしょう。ロボットが実際に心を持つのか否かは別にして、人間の側は「人間らしい」答えを返してくれる相手に対して感情移入してしまうんでしょうね。
 どこかで書いたかもしれませんが永井均という哲学者の本には、そうしたテーマが取り上げられることが多いですね。

 パオロ・ソレンティーノには『The Young Pope』というテレビシリーズがあるんですね。初めて知りました。しかも今度の『The New Pope』のほうはウィキペディアの日本版には記載もありませんね。とても参考になる情報ありがとうございます。とはいえ日本で観られるのは遠い先かもしれませんが。
 コロナウイルスの関係ではイタリアどころか世界中がヤバいことになっているみたいですね。日本でも連日その報道ばかりです。本当になるべく早く収束してほしいものです。

まれ

Date2020.04.09 (木) 14:02:18

以前、黒柳徹子さんがアイボを持っている(?)と仰っていて、ロボット犬を飼ってることに驚きました。でも、『インターステラー』のいかにもなロボットに不覚にも感情移入した自分を発見し、相手と意思疎通ができた時点で、脳は”相手が生命体だと思うのかもしれない”と思いました 笑 

”心”と表現すると、人間や動物しか持たないような気がしますが、植物を含めた生物一般も人間には感じ取れない、または理解できない”意識”を持っていないと生命を維持できずないと思い、では、その元となるのは?と考えると、やはり、脳や生命体を作動させる電気信号だと思えるんですよね。なので、細かな意思疎通ができる精密なAIは心を持っているような”気がする”のではないかと。

私の中での機械と生命体と大きく違う点は、身体的痛みを感じない機械ならば、壊れても、故障しても修理可能なので嘆くことはない、と思える点ですかね 笑 『インターステラー』のロボットがブラックホールへ落ちていった時は一瞬つらくなりましたが、彼は壊れても痛くないんだし、別れる辛さを感じないか、感じても、そういうモノだと機械処理できるのだと思い、心を持ち直しました 笑 主人公が自らブラックホールへ落ちていった時は流石に涙が出掛かりましたが、ブラックホールの未知数を考えると、もしかして、帰還?なんて思っていたら、やはり、無事でした。その姿を見て、あのロボットが出てくると予想が付きました 笑 怨恨などではない残虐な犯罪を犯す人間の脳は、人間の脳としては機能障害を持っていると思えてしまいます。脳科学者の中野信子さんの『サイコパス』という著書に、サイコパスはエリートにも多く、外科医や投資家等に必要な資質でもあると書かれており、確かにと思いました。昔、スパイの実録本を読み、スパイになるにはある程度の資質は必要でも、訓練でなれると書いてあり、スパイになるというより、幼児期の体験や教育の大切さを感じました。

『ロマンスドール』は観てませんが、人形に心を見出すか否かは、その人の脳のありようなのではないかと。確か、江戸川乱歩の小説で、人形に恋してしまった男性の話があり、西欧でも、美しい人形に憑りつかれた話もあったりしますよね。では、可愛がっていた猫の剥製に抱く感情は?と問うと、剥製より、猫にそっくりなぬいぐるみやアクセサリーが欲しいかも・・・笑 そういえば、お骨をダイアに加工するという企業があり、お値段が高額でしたが、身内ならアリかもと思ったのを思い出しました 笑

永井均氏の著書リストを見ました。面白そうなタイトルが多いですね。ただ、哲学書は読んだことがないんですよね(以前、別のレビューのコメントにて勝手にカムアウトしましたが 笑)。なぜ、読んでいないのか?と自問すると、多分、頭を複雑に使う本が苦手なんだと思います 笑 でも、面白そうなので、一冊、読んでみようと思っていますm(__)m

まれ

Date2020.04.09 (木) 15:00:32

『二人の教皇』が話題になっていた頃、Nickさんのコメントにて『ローマ法王の休日』という映画の存在も知った気がしますが、ナンニ・モレッティ監督作だったのを先日知りました!ゆっくり見る余裕がなく、録画しながら流し見していましたら、監督がジャーナリストとして出演しており、枢機卿がダンスを踊りだしたりと、心温まる印象で、ソレンティーノ監督の教皇シリーズとは違う面白さがありました。近い内に鑑賞予定です。

『The Young Pope』はWowowで『ヤング・ポープ 美しき異端児』というタイトルで放映され、ソフト化されていますが、ミニとはいえシリーズなので鑑賞時間は544分、なかなか手が出せません 笑 マルコヴィッチ出演の続編『The New Pope』の撮影は昨年中に終了とされており、CMのヴェネチアでのシーンが印象的で、今年だったら・・・と。

映画等で見た美しいイタリアを思い出すと辛くなるので、暫くは北イタリア映画は観れそうにありません。それでも、ピークは過ぎたようなので、少し安堵しています。どの国も大変なのですが、わけがわからない内に人々が感染し、現場の人々の一生懸命さが逆に仇になってしまった姿を見て、イタリアは歴史的にも隣国からの侵略の地であり、常にフロントラインに晒されている印象です。それは日本の原爆や震災も一緒で、そんなところも心惹かれる国なのかもしれません。

Nick

Date2020.04.19 (日) 21:27:36

脳科学的に見れば「脳や生命体を作動させる電気信号」が、
自分の意識を生み出しているということなんでしょうね。
電気信号が意識を生むのだとすると、
機械に意識が生まれてもいいんじゃないかという気にもなります。
とはいえ、実際にAIが意識を持つまでには至っていないようですね。
『エクス・マキナ』のAIなんかも意識を持っているように見えますが、
人間から見ると「そういう気がする」というだけなんでしょうね。
人は色々な物に愛情を抱いたり執着したりもしますが、
それも「その人の脳のありよう」ということなら納得できる気がします。
たとえば『キャスト・アウェイ』の主人公は無人島生活のなかで、
バレーボールにウイルソンと名前を付けて友達のように接していました。
これはたまたまバレーボールに付いた血が顔のように見えたからでしたね。

「お骨をダイアに加工する」技術があるんですね。
そこまでして一緒にいたいという気持ちになるものなんですね。
私自身はまだ身近にそうした機会に接することなくきているのでピンと来ないのですが……。

Nick

Date2020.04.19 (日) 21:33:06

『ヤング・ポープ 美しき異端児』は調べたらツタヤにも置いてあるみたいですね。
残念ながら家の近くのツタヤにはないみたいですが。
日本で出ている情報を見ると、
なぜか監督に関してはほとんど触れられてないみたいですね。
テレビシリーズだからでしょうかね。
ソレンティーノ監督の作品がこんなところに埋もれていたとは知りませんでした。
そのうち観てみたいと思います。

意外なところに日本とイタリアに共通点があるようですね。
私なんかはよく知らないので、
母親に対する意識が似ているみたいなことくらいのイメージしかないのですが。
『若者のすべて』でも南北の格差が取り上げられていましたが、
具体的にはよくわかりませんでした。
『若者のすべて』で描かれるのはミラノでしたが、
イタリアは北側のほうが豊かなんですね。
日本に住む外国オンチとしては、
地中海に接しているほうが温暖で住みやすそうに思ってしまいます。

まれ

Date2020.05.08 (金) 12:44:18

先日、生命体の元は電気信号ではないかと書きましたが、思考等は電気信号に支配されているかもしれませんが、”意識・心”というのは、信号を超えるモノなのでは?と思っています。亡くなっても意識は残っているような・・・。気の持ちようといえば、それまでですが 笑

ノーラン監督の『メメント』、予想より早くに鑑賞しました。しかしながら、鑑賞直前に”映画の流れは逆行している”という余計な情報が入ってしまって、そう思いながら観ていたので、驚かされるべき箇所が薄れてしまって、ちょっと残念でした 笑 ただ、ラストで復讐が終わったことをメモしないことで、この先も復讐劇を糧に生きていこうと決めた主人公に違和感を抱きました。

というのも、今後も復讐をし続けようという悪い考えは”持って生まれた”彼の性格の一部にしか思えなかったんですよね。事故後の彼は必死で記憶を失う事への対処をしながら妻殺しの犯人を追い続けており、その”真摯に”生きている人間が、悪の道である終わらない復讐ゲームを思いつくのだろうか?と。

”思い付き”というのは脳内に蓄積された事柄が電気信号によって繋がる場合と、”ひらめき”のように、ランダムに行き交う信号のゆらぎ的なもので、それが”意識”や”心”なのかも?と考え、意識や心は”記憶”が大元でも、刻まれた記憶自体ではなく、記憶の曖昧さや”無意識下”のランダムな神経細胞(=電気)の繋がりや、そこからの波のようなものではないかと。

ロボットに全く同じ記憶をプログラムし、脳内の曖昧さやゆらぎという不確かさを発生させるまで設定できたとしても、その”ゆらぎ”はオリジナルと同じ風に発生するかは確約できないと思うんですよね。実際、そこまで繊細なロボットが必要なのか?というのも問題すよね 笑 

”永遠の命”が目的なら、わからないでもないですが、人間も経験や年齢を重ねると人は変わりますから、『テセウスの船』のように見た目は同じでも、中身は変わるものだと考えると、”意識”を持たせるロボットになんの意味があるのやら・・・。実用というより、”意識”への飽くなき研究ですかね。

『エクス・マキナ』では、助けてくれた主人公を置きざりにしたのは、”助ける”という考えをロボットなので持ち合わせていなかったのか、自分を製作した人間と同じ=敵と見做されたのか、容赦なく置いていった姿はロボット的に見えました。とはいえ、人間でも、今は助けてくれても、秘密を知っていて、後から邪魔になるかもと思い、置いてく場合もありますね。

『キャスト・アウェイ』、ありましたね、懐かしい。随分昔の研究結果ですが、一人暮らしの人はぬいぐるみ等に「ただいま」等、声をかけると精神衛生上良いと言ってました。ムリに笑うのも心のに良いというのと同じ効果かもしれませんね。今は、身体を動かすことで脳が活性化されると言われているので、納得ではありますね。とはいえ、自発的に笑みや笑いを作るのは苦労しますが・・・。

まれ

Date2020.05.08 (金) 13:00:34

私がやっとのことで『ローマ法王の休日』を鑑賞し終わった頃に、544分の『ヤング・ポープ』を鑑賞されていたとは!恐れ入りましたm(__)m 笑 早速、レビューを拝読しまして、町山氏が以前仰ってましたが、幼児虐待事件が明るみにならなければ、当時のアメリカ・キリスト教会のトップがべエディクト16世の後を継いだ可能性が高いと言っていたのを思い出しました。予想通り”野望”渦巻くドラマ、マルコヴィッチの『The New Pope』が始まる前に、観たいものです。というより、どちらもソフト化されてから、まとめて・・・なんて言ってるので、なかなか観れないんですけどね 苦笑 

『ローマ法王の休日』はモレッティ監督らしい皮肉や笑いのある作品でしたが、枢機卿やスイス衛兵の衣装はソレンティーノ監督ではなくても、色のコントラストや細かい刺繍、組紐など、全てにおいてスタイリッシュでした。2000年近く、常に洗練され続けた世界なんですよね。モレッティ監督はジャーナリストではなく、精神科医として出演し、枢機卿達がダンスなど踊って陽気な映画に観えましたが、実は、一人の聖職者が教皇という責務を担う重さを描きたかった作品に思えました。イーストウッド監督と似ていて、いつも、監督らしい信条がある作品のような気がしました。

たまたま読んでいた中世後期の歴史本のインノケンティウス3世は、当時、37歳で教皇に選ばれたそうで、世襲ではないにしても、この若さで・・・と、現在の教皇との年齢差に驚かされました。当時は聖職者とはいえ俗世界の王のような立場で、いつ侵略されるかわからないと考えると、英知のみならず、若さも必要だったんでしょうね。日本の天皇とは違い、神に”選ばれし者”の脆弱さでしょうね。

まれ

Date2020.05.08 (金) 13:20:32

『若者のすべて』 まさかのレビュー、ありがとうございます!Nickさんの解釈、なるほどと新鮮な気持ちで拝読しました。私は、先ずは、アラン・ドロンのお洒落なセーターに目が行ってしまい(笑)、監督お気に入りのドロンを誰もが好きになるような人物に描いたにでは?という斜め目線(笑)と、産業革命に伴い、マフィアや悪徳資本家が牛耳っていて、土地が持てないと生きていけず、冬が厳しい北で暮らさざるを得なくなった南の民へのオマージュ的作品のような気がしました。以前、オルミ監督の『定職』を観て、産業の発展がなければ、大半の人達が土地を耕し、農作業従事者として暮らしをしていたのかと、それまで考えもしなかった事を知り、ほんの半世紀前なのに、随分と世の中は変わったと感慨深くなりました。中世からルネサンスにかけては、Nickさんの仰る通り、アルプスを隔てた南北の生活はあまりにも違く、中でも南イタリアは北方の民から楽園のように思われていたと歴史物にも記載されてました。今では、ドイツやフランス、スイス等、アルプスの北側の方が工業的にも発展しているわけですが・・・。これもオルミ監督の最初の長編作品『時間は止まった(直訳』からの印象ですが、アルプス山脈の険しさは尋常ではなく、その代わり、水力発電用のダムがいくつも建設されているんですよね。映画はそのダム建設に関わった老人と若者のお話でした。発電所が建設できたのが北イタリア発展の大きな理由なのかもしれないと思いました。ただ、後に知りましたが、イタリア王国が成立した当時、サルディーニャ王国の王が初代の王となった為、長年外国の支配下に置かれ、疲弊していた南イタリアは放置され、格差が是正されないまま、現在に至ってしまったと、何かで読みました。南の人は怠け者という印象がありますが、様々な国の支配下に置かれ続け、でも、気候の良さでなんとか生きていける為、マフィアのように長年住み続けた力のある被支配階級による組織が活動していても、不思議はないと思いました。

『テセウスの船』、ドラマ化を知りまして、面白いタイトルだったので、ネットであらすじを読み、最終回だけ電子書籍を購入して読みました 笑 タイトルの付け方が上手だと思いましたがドラマは犯人が違ったんですよね。ドラマが始まる前に読み、ドラマ自体は観ていなかったので詳細を忘れてしまいましたが、マンガを読まれた方にも楽しる内容というのは悪くないとはいえ、タイトルの意味が生かされてないのは残念ですね 笑 

Nick

Date2020.05.18 (月) 21:02:22

『メメント』はダメでしたか。
余計な情報が入ると驚きが半減してしまうことはありますね。
「時間処理の仕方」云々ということもネタバレだったかもしれません(すみません)。
でも、何も説明しないと興味を引くもの難しいですね。
「何も言わずに観ろ」っていう言い方では説得力に欠ける気がしますし。

それから『メメント』のラストはスッキリする感じではなかったですね。
最初の目的は敵討ちだったのかもしれませんが、
それがいつの間にかズレてしまって、
生きること自体が目的化して復讐をでっち上げるという……。
そんなふうにしか生きられなくなってしまったという点では悲劇なのかもしれません。
主人公は記憶の連続性が保てないわけで、
そうなるとアイデンティティもあやしいものになってくるわけですが、
だからといって復讐が目的と化すというのは極端だったかもしれませんね。

ほかのところのコメントで「ひらめきが起こるのは脳にゆらぎがあるから」とも指摘されてましたが、
そうなると人工知能にはそんな「ひらめき」とかは難しそうですね。
「ゆらぎ」ってものが人工的に作り出せるものなのかはわかりませんが、
作り出せたとしてもすでに決まっているものであってゆらいでいるものには思えません。
「ひらめき」というものもひらめこうと思ってもひらめかなさそうですよね。
普段の生活で「ひらめき」を得るような機会もそうそうありませんし。

Nick

Date2020.05.18 (月) 21:04:36

『ヤング・ポープ』はコロナ禍の影響ですね。
急に仕事の関係が暇になってしまったという……。
新作映画が公開されていたら、
まるで義務みたいにそれに追われてしまうわけですが、
それがないためにしばらくはゆっくり古い映画なんかを観ることもできます。

『ローマ法王の休日』は観れてませんが、
写真で見ると赤が基調となった衣装になってますね。
『ヤング・ポープ』のジュード・ロウはほとんど白装束でした。
仕事を離れた時の普段着すら白のパンツに白パーカーといういで立ちでした。
ジュード・ロウが演じたピウス13世というキャラは40代という設定だったと思いますが、
かつてはそんなに若い教皇が居たんですね。
そんな若くしてカトリックの頂点に立つというのは大変な重圧のように思えますが、
昔の人は今の人よりももっと成熟しているようにも感じます。

『ヤング・ポープ』はバチカン内の枢機卿たちの権力闘争の側面もあるわけですが、
一方でカトリックの教えを守るために葛藤している部分も垣間見えます。
『ヤング・ポープ』でも幼児虐待事件も扱われていますが、
真摯に信者や神のことを考えている聖職者もいるということなのかもしれません。
実際のバチカンがどうなのかはよくわかりませんが、
とりあえずは続編もどうなるか楽しみにしています。
それからリュディビーヌ・サニエも重要な役で登場してまして、
『真実』はチョイ役でしたから久しぶりな感じもしました。

Nick

Date2020.05.18 (月) 21:07:07

『若者のすべて』に関しても、時間ができたので今回改めて観ることができました。
今回のレビューも勝手な解釈に過ぎないわけですが、
ヴィスコンティ自身もドストエフスキーの『白痴』に言及していたみたいですし、
まったくの見当違いではないのだろうと思います。

それからまれさんにご指摘いただいたシモーネの同性愛疑惑(?)に関しても確認しました。
あのテレビに映る意味あり気な映像はやはり意図があってのことなんでしょうね。
謎めいた映像でした。
また、シモーネに金を貸していたヤクザ者は、
シモーネのボクシングパンツを見て、
「紫のパンツなんか、女しか着ないぞ」みたいな言い方をしていました。
直接的な同性愛の描写ではないですが、
そのあたりにも同性愛が仄めかされているように思えました。
ふたりの関係にそんなあやしいものがあるというのは、
指摘されなければまったく気づかないところでした。

イタリアの歴史に関してはまったく不案内なので、
『若者のすべて』も南北格差の問題など理解できてない部分も多いのだろうと思います。
まれさんは、エルマンノ・オルミ監督の作品も色々ご覧になってますね。
多分日本では『定職』『時間は止まった』という作品は観ることは難しそうですね。
私自身はようやく『聖なる酔っぱらいの伝説』を観ることができましたが、
不思議な余韻の残る映画でした。
去年亡くなってしまったルトガー・ハウアーの在りし日の姿も堪能しました。

まれ

Date2020.05.24 (日) 21:42:19

『メメント』、Nickさんのレビューで時間の描き方が衝撃的と書かれてあり、興味を持ちました。先日、たまたま読んでいた記事に『メメント』のことが言及されており、それで映画を思い出して、良いタイミングだったので観ることになったわけですが、その記事に余計な情報が・・・_| ̄|○ なので、Nickさんのコメントは絶妙でした!

この映画のラストで、意識や自己とは?を考えさせられ、記憶の蓄積と脳内の”ゆらぎ”が自己を決定する要素なのかも?と思い当たったわけですが、Nickさんのブログには沢山の映画レビューが掲載されているので、自分が観たけれど忘れてしまった映画のレビューを読みたいと思い、最初のレビューから遡ってみてましたら、『ブリーダ』のコメントのやり取りに当たり、再読しました。”脳内のゆらぎ=脳波”ですね。前回のコメントで、脳波という単語を忘れてました。マインドフルネスについても、Jobs氏は、瞑想等で必要な脳波を引き出し、そこから有効な”ひらめき”を得ようとしていたということですよね? 

『メメント』の主人公についてですが、新しい記憶が保てないので、もともと悪事を思い付き、殺人すら実行できる人格だったことになりますが、ラスト以外はそのような人格には見えず、新しい記憶の影響で殺人ゲームを繰り返そうと思いついた印象だったので、衝撃的なラストではありましたが、なんとなく一貫性がなかった感じでした。勘違いかもしれないので、もう一度、ゆっくり観てみようと思ってます。物語の発想と描き方は斬新で、ノーラン監督の弟さんのアイディアということで、ノーラン兄弟の発想は遺伝なのか、育った環境や教育などなのかも興味を持ちました。

まれ

Date2020.05.24 (日) 21:45:30

『ヤング・ポープ』、ソレンティーノ監督の映像美に気を取られ、”野望”しか思いつきませんでしたが、この監督作品の印象は映像美と真実に基づいた物語や説法だったのを忘れていました 笑 ”崇高さと俗”という点で、ある程度史実や事実に近い部分も描かれていると思うと、やはり、『New Pope』がソフト化される前に、544分の壁を乗り越えなければと思いました 笑 

『ローマ法王の休日』で描かれてたと思いますが、白を着用できるのは神の代理人である教皇のみなのだそうです。言われてみれば、そうですね。私服も白だったのは、監督の指示なのか、ジュード・ローの意志なのか、面白いですね。そして、リュディビーヌ・サニエが出演しているのも、気になってたのに、前回書き忘れてました!題材、調理する監督、俳優陣も含め、魅力的過ぎます 笑 『真実』、コロナ禍ですっかり忘れてましたが、近い内に鑑賞予定です。

監督が『白痴』を意識していたというなら、『若者のすべて』のロッコ聖人説は正しいですね。実は、聖人を映画に描く意味が良く解らず『幸福なラザロ』も、キリスト教をよく知らないので、興味がありませんでした。ただ、今回の返信を拝読し、『幸福のラザロ』の監督のインタビューを観ましたところ、なんと、オルミ監督のファンで、彼の作品のように映画を製作したというので、聖人の存在意味の探求と共に、ロンバルディア地方の美しい背景と時代を考慮すると、私が好きな作品ではないかと。聖人を登場させるのは、描かれた時代が酷い世の中だったからかもしれないですね・・・。Nickさんのコメントには感謝しかありませんm(__)m こちらも、近日中に鑑賞予定作品です 笑 

シモーネ男娼疑惑。私の視点、お恥ずかしい限りですが、紫のボクシングパンツ発言は逃していました 笑 紫は青と赤の中間色だからというより、当時、中間色は男性向けではなかったのではないかと、枢機卿やスイス衛兵の鮮烈な衣装を思い出しました。監督、ニクい演出 笑 白は教皇の色と知った時、紫衣事件を思い出しました。高貴な色の違いにも面白いですね。

まれ

Date2020.05.24 (日) 21:49:07

オルミ監督作品、観れる作品はほぼ観まして、半年くらい前、『聖なる酔っ払いの伝説』も鑑賞しました。でも、舞台はパリ。不思議なお話で、監督オリジナルではなく、好きなジャンルではなかったので、がっかりしました。ところが、Nickさんのコメントを拝読し、原作が気になり、調査(笑)をしたところ、なんと、著者はオーストリア・ハンガリー帝国生まれの優秀なユダヤ人で、ナチスを恐れ、パリへ亡命したものの、貧困とアルコールに飲まれてしまい、寂しい晩年だったことがわかりました。しかも、帝国復活を望み、当時、旧帝国の最後の皇太子、ハプスブルク家当主と共にウィーンにて活動したようですが、残念ながらウィーンはナチスの手に落ち、なすすべもなくパリに戻り、孤独死。著者の自伝に近い作品で、オルミ監督が映像化した意味がわかったような気がしました。

ハプスブルク家は欧州における大帝国の祖となる一族で、有名なマリー・アントワネットの生家なので、この一族の歴史に興味がありましたが、なかなか探求できずにいましたが、お陰様で、ハプスブルク家の近代を知ることになりましたm(__)m 

ちなみに、マリー・アントワネットの母親であるマリア・テレジアは長く続いたハプスブルク家の最後の人物であったという事実は興味深いと思いました。サリカ法という古代法典で女性は王・貴族の後継者にはなれず、英国では、現女王エリザベス2世戴冠時に法改正をしたというのを知った時、どこも男系が主流だったのだと驚きました。領土を戦争で手に入れてきた歴史を鑑みると、戦場にも出向かない女性が継承することが認められないのも納得です。英国では過去に女王が存在してますが、その都度、王朝名が変わり、”血筋”は継承されていないので、皇室は”神”として登場したのが一系の成功ポイントですね 

オルミ監督作品、実は『緑はよみがえる』は観れていません。今回、『定職』、『時間は止まった』『木靴の樹』は物語、舞台、歴史的観点からも好きな作品なので、DVDを購入することを決めまして、一緒に『緑はよみがえる』を購入することにしました。モノを増やしたくないのですが、DVD4枚くらい、いいですよね 笑

Nick

Date2020.06.06 (土) 19:10:41

『メメント』の主人公は確かに一貫性がなかったかもしれませんね。
それでも『トータル・リコール』ではないですが、
記憶が入れ替わる(『メメント』の場合は記憶の連続性が失われる)と、
その人のアイデンティティすら変わってしまうのだろうかという怖さも感じました。

『メメント』は、個人的には前向性健忘という病気をあんなふうな時間処理で見せるというところに驚きました。
少しずつ時間が遡っていくことになるわけですが、
全部逆回転させるわけにはいきませんから、
行きつ戻りつする感じで遡るわけですが、
そこがうまいと思いました。
慣れないと混乱しますが。

マインドフルネスの効能は、
色々とあるようですがJobs氏にとっては、
仕事上のひらめきになっていたんでしょうね。
私自身は本で読んだだけで未だに実践が伴わないので、
具体的にどんな効能があるのかよくわかりませんが。
「脳内のゆらぎ=脳波」というのは言われてみればそうなんでしょうね。
ゆらぎというのは何らかの幅とかズレを指すようですし、
それが波形の大きさとして表れているということなんですかね。

Nick

Date2020.06.06 (土) 19:12:07

『ローマ法王の休日』をこの前観ました。
ラストが意外でした。
コメディっぽい雰囲気だったし、
まさか最後は丸く収まるのだろうと思っていたのですが、
予想を裏切る結末でした。
まれさんは以前のコメントで「一人の聖職者が教皇という責務を担う重さ」と書かれてましたが、
そういうことかもしれませんね。
おもしろいのはコンクラーベの最中にも、
自分が選ばれないように祈っている人がいたりしたところです。
法王(教皇)になりたい人ばかりにも見えた『ヤング・ポープ』とは対照的だったかもしれません。

『幸福なラザロ』のアリーチェ・ロルヴァケルはエルマンノ・オルミのファンでしたか。
確かに『幸福なラザロ』やその前作の『夏をゆく人々』の田舎の描写は、
『木靴の樹』のようなドキュメンタリー的とも感じられる部分があったかもしれません。

紫衣事件というのは初めて知りました。
紫は日本では冠位十二階の時代から高貴な色になってますね。
文化が違うと色に対するイメージも変わるということですかね。
スイス衛兵の衣装はかなり奇抜な色使いに思えますが、
これも何らかの伝統に則ったものなんでしょうね。

Nick

Date2020.06.06 (土) 19:14:37

『聖なる酔っぱらいの伝説』の原作者にはそんな裏話があったんですね。
映画のなかの主人公はホームレスでしたが、
原作者も時代に翻弄され苦労した人だったんですね。

『緑はよみがえる』は短い作品ですが、
体調のせいか眠気に襲われうまく入ってきませんでした。
また機会があればもう一度観てみたいと思います。
歳をとって最近はあまり映画館で寝てしまうことは減りましたが、
たまにそういうこともあります。
DVDなら再生を停止すればいいわけですが、
映画館はそうもいきませんから。

モノを増やしたくないのは同感ですね。
すでに本は図書館に完全に依存して、
購入することはほぼなくなりましたが、
映画のソフトは欲しくなるときはありますね。

イギリスで女王が君臨しているのは、
先進国だから男女平等という意識が根付いているからなのかと勝手に思ってました。
結局どこも男系が主流だったんですね。
初めて知りました。
それから王朝名というのも難しいですね。
「エリザベス朝」とか「ヴィクトリア朝」とか言いますが、
それで何かイメージが湧く人もいるのかもしれませんが、
イギリス史に詳しくないとそれによって何を言わんとしているのかがわからないときがあります。
日本の天皇は神として登場している点で、
王とはまた違うということなんでしょうね。

マリー・アントワネットはハプスブルク家につながる人物だったんですね。
ソフィア・コッポラの映画とかは観たはずですが、
あれは歴史物を意図したわけではなく、
ソフィア・コッポラ流のガーリー(?)な世界を描いただけで、
あまり参考にならないのかもしれません。
歴史オンチなのでよくわかりませんが。

まれ

Date2020.06.27 (土) 07:39:44

『ローマ法王の休日』、ご覧になられたんですね。ラストには驚かされましたが、モレッティ監督らしいと思いました 笑 

塩野七海作品で読んだような気がするのですが、ヴァチカンには『嘆きの部屋』”というような”部屋があり、その名の通り、教皇に選ばれた枢機卿が、その”辛さ”を嘆く所なのだそうです。ネット検索してもヒットしませんが、”やはり、選ばれたくないのか”、と思ったので、印象に残っているんですよね。昔はなりたい人が多かったのに、いつからなりたくない地位になったんでしょうね 笑 

教皇役、見覚えがあると思いましたら、仏俳優のミッシェル・ピコリでしたね。しかも、先月94歳でお亡くなりに・・・。撮影当時は85歳で、その2年後まで映画出演されてましたが、その後の作品がないので、丁度良い時期に、ちょっとフランシスコ教皇を彷彿させ、しかも、教皇にならないラスト。

フランシスコ教皇はヨハネ・パウロ2世崩御後のコンクラーベで、有力視されていた為、”自分に投票しないでくれ”と周りの枢機卿に頼み、なんとか逃れられたそうなので、教皇へのオマージュ作品なのかもしれませんね。

まれ

Date2020.06.27 (土) 07:45:35

『TENET』、アメリカでは映画館での上映第一作とのことで、先日、ついにトレイラーがUPされましたが、ご覧になられましたか?面白そうでしたが、いつもながら1度では理解できそうにないので、ソフトが出るまで待ちます 笑 ネット配信が主流になってきたので、夏の終わりにはネットで観れるのではないかと 笑 

『メメント』では”時間の使い方”を楽しめなかったので、今度は情報なしで観て、それから情報を得、そして2度目を観ようと思いつつ、ご覧になられたら、是非、ネタバレ込みの書評、お願いしますm(__)m 拝読するか否かは、その時の気分次第ですかね 笑 あんまり難しい内容なら、前もって知っていた方が楽しめる場合も多いので・・・笑

『聖なる酔っ払いの伝説』は背景を知ると、ゆっくり観直したい思いました。同じ頃、『屏風の陰で歌いながら』も鑑賞しましたが、19世紀の中国が舞台で、ミュージカル風で、あまり好みではありませんでした。鑑賞後、一応、主人公の鄭氏(チン・シー)について調べてみると、19世紀に実在し、清王朝のみならず、西洋諸国も太刀打ちできなかった大海賊団の女海賊でした!最後、清政府からの申し入れにより、好条件で海賊団は解散し、海賊はほぼ全員恩赦を受け、政府の海軍に入隊した者や、女海賊の夫は海軍の高級武官にまで出世したという、なんとも豪快な歴史物語。彼らの厳しい掟では、金品は強奪するも、無駄な殺傷はしない等、人道的(!?)で、海沿いの貧しい人々へ施しをしたり、今でも英雄視され、世界的にもかなり有名な人物でした。

知らない時代物やミュージカルは世界観に入れないと、置き去りにされてしまうので、もっと真剣に観ておけば良かったと後悔しました 笑 

『明日へのチケット』、オルミ監督他2監督のオムニバス映画で、どれも良い作品でした。オルミ作品より3作目の方が好きでしたが、『聖なる酔っ払い伝説』の裏話(笑)で、私にとって、オルミ作品で面白くない作品はないと確信しました 笑




まれ

Date2020.06.27 (土) 08:12:10

ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』のDVD、持ってます!これは、本当に眼福作品で、映像美はもちろんのこと、物語もマリーは実は厳しい立場だったという史実が描かれており、好きな映画です。ルイ16世はオタク気質(笑)な部分があるものの、実は、財政赤字は先代からの累積で、当時の王としては悪い王でもなかったらしいです。現在の仏国でもルイ16世の政治力を支持する政治家がいるというので、古今東西、歴史は勝者の”物語”ですね 笑 

先日、シェークスピアの『ハムレット』の書評を拝読しました。シェークスピア作品、詳細を知っているのは2,3作のみで、全くの”ピア・オンチ”です。そんな中、『薔薇の葬列』という百年戦争後に勃発する薔薇戦争ベースのマンガがセールになっていたので読んでみましたら、『リチャード3世』が活躍する作品でした!驚いたことに、リチャード3世の父親は『The King』のヘンリー5世と仏王妃キャサリンの息子ヘンリー6世‼

史実では、ヘンリー5世死後、キャサリン妃は下級貴族と再婚し、彼らの孫が薔薇戦争を終結させ、チューダー朝初代王ヘンリー7世になるという、驚きの展開。ローズ・マリー・デップ演ずるキャサリン妃は2人の王の祖先となっていたました。マンガを読むまでは、未亡人のまま赤子だったヘンリー6世と共に”ひっそり”と生き、亡くなったと勝手に思っていましたが、とんでもないことになっていました 笑 思わずヘンリー7世からの現女王エリザベス2世までの流れを追っていくと、知ってはいるものの、やはり『ふたりの女王メアリーとエリザベス』が気になり、近日中に観る予定です!

歴史オンチと仰っているのに、またまた歴史物語を書いてしまって、ごめんなさいm(__)m 歴史的有名人が立て続けに出てきたものですから、ついつい 笑

まれ

Date2020.06.27 (土) 08:21:47

本来はこちらのコメントを書くべきところ、最後になってしまいましたが『真実』、先日、ふと思い出し、ネット配信で鑑賞しました!

普通のフランスの家族映画にも見え、是枝監督らしい映画にも見え、でも、監督の他作品に比べると、それ程、面白い作品ではありませんでした。

本筋から離れますが、仏映画と仏大女優の舞台裏を垣間見たような映画で、仮設食堂が必ず設置され、フルコースが提供される等、仏国外では知りえない部分が面白いと思いました。監督も、その辺りも見せたかったのかな?と思ったり・・・。

リュディヴィーヌ・サニエは端役でしたが、画面の中で、主役待ちの2人を見た時、オゾン作品を思い出し、一瞬、別世界へ 笑 後に読んだ監督の撮影日記『こんな雨の日に映画「真実」をめぐるいくつかのこと』にて、サニエ出演は監督の独断と直談判で決まり、彼女たちの2ショットが撮りたかったと書いてました! わかる、監督‼ と嬉しくなりました。今でも大女優ですが、オゾン作品常連時は映画界も活気があった時代だったような気がしました。

ドヌーヴさん、その後、コロナ感染もあり、新作がどうなるのか分かりませんが、ビノシュやイーサン等、大御所も登場していたのに、とにかくドヌーヴさんしか目に入らず。本の中のインタビューによりますと”本当の私とは全然違う”と仰ってましたが、大女優ご本人が演ずる伝記風映画が制作されたことは、彼女を知る多くの人にとって、楽しい映画だったかもしれませんね。主人公名のファビエンヌはドヌーヴさんのミドルネームなんだそうです。

撮影秘話で、ご苦労され、評価は今ひとつかもしれませんが、大女優カトリーヌ・ドヌーヴ”らしい”映画が撮れ、是枝監督も感無量なのではないかと、個人的には思いました 笑 

ドヌーヴ、ビノシュ、イーサンが収まっている画面は、あまりにも有名人ばかりで、『徹子の部屋』で見た柄本・安藤夫妻の結婚式の写真を思い出しました 笑

イーサンは監督もされていたんですね。是枝監督が同業者として助けになったと書いてあり、違った目線で映画好きには楽しめる作品だったような気がしました。

Nick

Date2020.07.14 (火) 21:52:04

「嘆きの部屋」ですか。初めて聞きました。
確かに教皇の孤独たるや想像を絶するものがあるのかもしれません。
教皇ですらも嘆きたくもなるのかも。
『ヤング・ポープ』でも教皇の告解を聞くための人が登場してましたが、
色々とストレスの溜まる仕事なんでしょうね。

フランシスコ教皇は最初は嫌がってたのかもしれませんが、
就任されてからはかなり積極的に活動されているようですね。
フランシスコという名前は「アッシジの聖フランチェスコ」から採られたようですが、
日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルのことも念頭にあったのではないかと誰かの本で読みました。
フランシスコ教皇は宣教師として日本に来ることを希望していたみたいですし、
そんなこともあるのかもしれません。
病気のために当時は日本に来ることを断念せざるを得なかったようですが、
長崎の隠れキリシタンなどにも関心を抱いていたみたいですね。

ミシェル・ピコリは古くはブニュエル作品が印象に残ってますが、
長らく活躍された方ですね。
『昼顔』が60年代で、『夜顔』は2000年代ですから。
そういえば『昼顔』はカトリーヌ・ドヌーヴが主演でしたから、
こちらもそれ以上の活躍ぶりという感じですね。

Nick

Date2020.07.14 (火) 21:53:12

『TENET』の予告編観ました。
何やら時間が遡っているようなシーンがありますね。
どういうわけでそうなるのかは見当がつきませんが……。

以下はある作品のネタバレになるので要注意です。
ノーラン監督の『プレステージ』のネタバレなので見てなかったら、
以下は読まないほうがいいかもしれません。

『プレステージ』ではマジックとしての瞬間移動が描かれるのですが、
このマジックのトリックが最後にネタばらしされることになります。
実はこれはトリックではなく、
物や人間すらコピーしてしまう機械によるものだったというオチになってました。
オチだけ聞くと突拍子もないですが、
結構怖いところもあって印象に残ってます。
『TENET』も時間を逆転させるような何かが発明されるということなのかはまったくわかりませんが、
とにかく楽しみにしてます。

『明日へのチケット』のケン・ローチが担当した第三話はいい話でしたね。
弱者に対して常にやさしいケン・ローチらしい作品でした。
頭の悪そうなセルティックファンたちもケン・ローチっぽいキャラでした。
オルミ監督の第二話は、白昼夢的なところは『聖なる酔っ払い伝説』に似ているかもしれませんね。

『屏風の陰で歌いながら』という作品は日本では観ることが難しそうですね。
中国が舞台のミュージカル風な作品というのはまったく意外ですね。
映画監督は色々な歴史を学んでますね。

Nick

Date2020.07.14 (火) 21:54:17

『マリー・アントワネット』はソフトをお持ちでしたか。
衣装なんかは本当に凝ってて見目麗しい作品でした。
ソフィア・コッポラの作品は『ロスト・イン・トランスレーション』みたいにちょっと首をかしげてしまう作品もありますが、『ヴァージン・スーサイズ』はよかったと思います。かなり甘ったるい作品だった気もしますが。

歴史物語はあちこちでつながりが出てきてキリがないですね。
それだけ奥が深いとも言えるのかもしれません。
ヘンリー五世の妻であるキャサリン妃のことを調べてみるとなかなかおもしろかったです。
ウィキペディアには「キャサリンの2度の結婚が、イングランド史における中世から近世へのターニングポイント」などと書かれてました。
ヘンリー五世が死んだあとに秘書官だった人と結婚したわけですが、
それだけを聞くと落ちぶれたみたいに聞こえますが、
それがチューダー朝の始まりになるというのだから波乱万丈の人生だったということですね。

Nick

Date2020.07.14 (火) 21:54:54

『真実』は意外にも楽しい話でした。
主人公はいかにもドヌーブっぽい大女優に見えました。
というか是枝監督も意識して脚本を書いてるはずですが、
大女優は嫌な女性に描かれようともそんなことは気にしないのかもしれません。

リュディヴィーヌ・サニエは監督の2ショットが撮りたいというワガママでしたか。
あまり必然性がなさそうな登場だけにそんな印象はありましたが。
とにかくビノシュやイーサンもいるし、
『真実』は楽しんで撮ってる感じは伝わりました。
母親と娘の愛憎劇なのになぜかドロドロした感じがないのも不思議でした。

まれ

Date2020.07.20 (月) 02:19:38

教皇名は本人が決められるらしいです。まさに「アッシジの聖フランチェスコ」と被らないようフランシスコと呼ばれているようですが、日本へ布教に来ることを願っていたり、フランシスコ・ザビエル由来とは感慨深いです。教皇も聖フランチェスコも(もしかしたらザビエルも!?)弱者を慮る優しい聖職者という点が一致して好感が持てます。そんなにお元気な年齢ではないですが、一生懸命活動されていて応援したくなる教皇ですね。

ミッシェル・ピコリ、ドヌーヴ主演の『昼顔』に出ていたんですよね。『夜顔』があることも知りませんでしたが、年齢的に往年の大物俳優が逝去する時期なんですね。『昼顔』は観てみたいと思っていますが、ならば『夜顔』も、です。

ノーラン監督の『プレステージ』のオチを知ると『TENET』がどんな物語が全く想像できなくなり、より楽しみになりましたm(__)m 全くもって発想が面白い監督ですね。

ケン・ローチ監督、作品、どれも知りません_| ̄|○ プロフィールを読むと『明日へのチケット』は納得の作品です。好きなジャンルの作品を手掛ける監督かも・・・。どれか1作品、観てみようと思います。いつも映画開拓への情報、ありがとうございますm(__)m

まれ

Date2020.07.20 (月) 02:22:58

ソフィア・コッポラの『ヴァージン・スーサイズ』、内容はあまり覚えてませんが、淡い映像で、音楽が印象的だったのでCDを購入しました。よく文化的番組のバックミュージックに使われ、耳に残る音楽ですよね。

『ロスト・イン・トランスレーション』、日本では不評ですが、実は大好きな作品で、ソフトも持ってます。適当な通訳や時差ボケと人生の悩みを抱えた眠れない人の置いてけぼり感と、その隙間を埋めるような眠らない東京の空気感が好きです。この映画以来、東京や日本が一気にブームになった気がします。藤井隆を知ってる日本人はより楽しめてラッキーですよね・笑

キャサリン妃を知る事は英・仏国史を知る上で重要ですね。ついつい”王”について調べてしまい、色々と長く、覚えづらいですが、激動の英仏史の全体像をつかむにはキャサリン・オブ・ヴァロワがピンポイントでした!受験生に教えてあげたい・笑 『The King』にてリリー・ローズ・ディップが演じたお陰でキャサリン王妃の印象が強くなり、西欧史を知る上で大きな助けになっています。
チューダー朝、まさにメアリー1世、そして現エリザベスII世へと引き継がれ、その先はよく知るチャールズ・ウィリアム・ジョージなので、英国史、”まぁまぁ”制覇ですかね・笑 西欧史は必ず繋がっているので、どこかにアクセントがあると、広がる先を把握しやすくていいですね。

まれ

Date2020.07.20 (月) 02:25:13

『真実』 仰る通り、監督が脚本を書かれている時点で、本人は否定していても、世間が持つドヌーヴ風情(笑)が出ていて、面白かったですね。個人的な意見ですが、嫌な女であることが彼女らしく、本人も良しとして演じているような気がしました。実情とは違うと言い張るのは、女優の実生活が垣間見えてしまうことを許さないから、そう言ったような気もしたり。監督作品は現場の雰囲気が良い印象なので、出演者も作品作りというより、この機会を楽しんでいる感じでしたね。ロケ場所を郊外ではなくパリ市内に限定したドヌーヴ、流石はキャリアが長く、事情通だと思いました・笑

Nick

Date2020.07.28 (火) 00:46:29

『昼顔』と『夜顔』は一応続編ということになってますが、
監督は別ですし、あまりつながりはなかったように記憶してます。
一応設定は共有しているわけですが。
『夜顔』は静かにふたりが食事をするシーンが印象的ですが、
地味な作品とも言えるかもしれません。
ミッシェル・ピコリはどちらにも出てますが、
ドヌーヴは『夜顔』には出演してません。
ほかの人が同じ役柄を演じたことになっているようですね。

ケン・ローチは社会派の映画監督として知られている人で、
労働者階級とか貧困層の人々を描いていますね。
題材からか批評家ウケもとても良くて、
どの作品も評価が高いですね。
個人的には『ケス』と『SWEET SIXTEEN』などがとても素晴らしかったと思います。

Nick

Date2020.07.28 (火) 00:48:45

『ロスト・イン・トランスレーション』は大好きでしたか。
『ロスト・イン・トランスレーション』の悪口を言ってしまい、
失礼しました。
日本の描写がある外国映画は、
日本で公開されるとちょっと違和感を覚えることがありますよね。
これもそうした感覚だったのかもしれません。
とはいえ一度観たきりなので今度もう一度チャレンジしてみたら印象が変わるかもしれません。
そう言えば藤井隆もちょっと顔を出してましたね。

映画とか物語の登場人物として見ると、
歴史上の人物にも愛着が湧いて理解しやすいのかもしれませんね。
受験勉強、とくに歴史とか記憶するタイプのものは苦手で苦労しましたが、
そういうところから学べばよかったのかもしれません。
今さら遅いですが。
映画も記憶が必要とされるところもあるので、
記憶力は鍛えたほうがいいのかもしれませんね。

Nick

Date2020.07.28 (火) 00:49:43

女優さんはあくまでも虚構の中の存在であり続けることを望むのかもしれませんね。
『真実』のドヌーヴのキャラはそんな感じだった気がしますが。
オゾン監督の新作『グレース・オブ・ゴッド』に備えて、
過去作品で観てなかった『しあわせの雨傘』を鑑賞しました。
ドヌーヴが赤いジャージで登場するのが笑えました。
ご本人は普段は絶対にしそうもない格好ですが、
これまた楽しそうに演じてました。

Nick

Date2020.07.28 (火) 00:54:05

拍手欄のほうにもコメントいただきましてありがとうございます。
拍手欄のコメントは普通は気が付かないところに表示されるようで、
今さら気づきました。
拍手欄のコメントは使い方がいまひとつわからないので、
こちらに返信させていただきます。

『夏をゆく人々』と『幸福なラザロ』は自然の描写がよかったですね。
オルミ監督の『木靴の樹』はネオレアリズモとか言われるようですが、
そうした流れを受け継いでいるということなのかもしれませんね。

『幸福なラザロ』はラストが何とも消化できないところがありましたね。
ちょっと戸惑ってしまいました。
ラザロのキャラは確かに濱田岳っぽい感じでもありました。
聖なる存在に見えるときもあれば、
ずんぐりした冴えない青年にも見えたりするところがよかったですね。

まれ

Date2020.07.28 (火) 10:17:20

Nickさん、いつも返信ありがとうございますm(__)m 拍手欄とコメント欄は別だったんですね。拍手にクリックしたので、そのまま記載してしまいました。

返信を読む前に書いた長ーいコメントを送りますm(__)m

「グレース・オブ・ゴッド」のレビュー拝読しましたm(__)m タイトルは大司教がインタビューで使った表現だったんですね。”Grace à XXX”は”XXXのお蔭で”という使い方をするので、映画の公開中止が話題に上った際、タイトルが”神のお蔭・・・”とはスキャンダラス過ぎると思ってしまいました。

Nickさんが書かれているように、実際、”Grace à Dieu”とは英語の”Thank goodness”である”幸いにも”という使い方だったようですね。日常の表現としての”幸いにも”と”神の恩寵”との二重の意味を持たせたタイトルを付けたジャーナリストでもあり、映画の原作者のセンスはお見事。

どのようなインタビューだったのか調べてみると、大司教が使ったこの表現に対し、1人のジャーナリストが即座に、その暴力性を指摘したところ、大司教は”全てのケースが時効で良かったというのは、時効にならないケースが存在しない=新たな犯罪が91年以来発生していない、それが幸いという意味で使った”と不適切な表現を指摘した記者に感謝し、それが真意か不明ですが、そう説明していました。

大都市リヨンの大司教になった人物で、他宗教との対話など、尊ばれる聖職者だからか、一般人には理解しがたい物の見方をしているとも言えますね。大司教は犯罪を知りながら告発しなかった事を問われたものの、彼が知った時、被害者達は既に成人しており、自分達で告訴できたと考えられ、今年の初め、執行猶予付き6か月求刑は退けられ、無罪判決に。判決の直前、リヨン大司教職を退き、レンヌ大司教区の施設司祭になりましたが、判決後にリヨンの名誉大司教のタイトルを得ており、著書も多く、聖職者としては申し分のない人物だったようです。被害者団体は上告予定で、過去とはいえ、毎週末に2,3人、1週間のスカウト・キャンピング毎に4,5人の被害者がおり、単純計算で20年間に3000~4000人の子供が犠牲者になった犯罪を知りながら告発しなかったのは、やはり、難しい問題ではあっても罪深いと思います。
衝撃的だったのは加害者である神父は、”個人的に”スカウトの組織を立ち上げ、20年近く唯一の責任者であり、犯罪を犯し続けたことです。やはり、子供の親が当時の司教に訴えていたようですが教会へのダメージから、表沙汰にしなかったようです。ヨハネ・パウロII世は偉大な教皇でしたが、彼の時代と思うと・・・。

なぜ、この映画と事件を調べたのかといいますと、ついに「The Young Pope」、そして「The New Pope」を一挙に観ました‼ そこから教皇庁と政府の腐敗に繋がった事件を扱った「ゴッド・ファーザーIII」も鑑賞しましたm(__)m


まれ

Date2020.07.28 (火) 10:25:00

美しくもスキャンダラスでグロテスクな映像や雰囲気があるドラマですが、内容はいたって真面目で、「The Young Pope」では神の存在を、「The New Pope」では、現在起こっている憂慮すべき出来事(聖職者による幼児への性的虐待、同性愛、テロ、移民問題、Brexit)も描かれており、聖と俗、若と老、愛と憎といった相反する要素が混在するいかにもソレンティーノ作品でしたね 笑

「ヤング」は、サリンジャーやキューブリック、バンクシーを例に、姿を現さない教皇に人々は熱狂するという発想には驚かされましたが、全くもってその通りですね。キューブリックは写真やMakingで見たことありますが、昔は公には出てなかったんですね。ピウス13世の神を信じない部分は、子供の頃にご両親を事故で失くした監督が重なり、神の存在についてのピウス13世の解釈に共感しました。

ジュード・ロウはアラン・ドロンと並ぶTop of topな美男ですね・・・。とはいえ、途中から渡辺謙に似ていることに気付きました。若い頃は全然違いますが・・・笑 リュディヴィーヌ・サニエは2作品を通して、ヴォイエッロ国務長官と共に、実は主演?と思わせる長きに渡る活躍 笑 Nickさんがレビューで書かれてましたが、ただのご高齢者の集まりが、徐々に個性が出てきて、ジュード・ロウのピウス13世より、チーム・ヴォイエッロの方が面白かったです 笑 ヴォイエッロ役のシルヴィオ・オルランドのセリフの多さ(シルヴィオといえばベルルスコーニ 笑)。しかも、日本人やイタリア人には難しい英語の発音、ご高齢もあり、話しづらそうで気の毒に思いました 笑 あの味のあるキャラ、当初の予定からから人気と共に徐々に変わっていった気もしますね。悪代官かと思いきや愛すべき人物 笑 ラストは続編の予定があった感じでしたね。

「ニュー」はマルコヴィッチがどんな教皇なのか知りたくて「ヤング」鑑賞後、即、1話に手をだしました(笑)が、トレーラーからのイメージとは違い、エキセントリックな表現でも売れると踏んだ続編という雰囲気で、映像はより過激になってましたが、世情が強く反映され、私の予想とは違う作品でした。こんなことを言ったらなんですが、マルコヴィッチが途中から野沢直子さんに似ていることに気付いてしまいました 笑 

ロケはヴェネチアはもとより英国、イタリアの島でも行われ、普段は見ることがない各地の豪華な邸宅内での撮影が素晴らしかったです。ローマのヴォイエッロ邸も豪華でしたが、ヴェネチア、英国らしい邸宅の内装は本当に眼福 笑 ストーリーは読めた部分もあり、全体というより、ラストの数分が良かったです 笑

ヴァチカンのドアが閉まった際、ドア前の床にはオルミ監督が映画化したヨハネ23世の名があり、そこから近代の歴代教皇への興味がより増し、「イル・ディーヴォ」で気になっていたヨハネ・パウロI世に関わる「ゴッド・ファーザーIII」へ・・・。

まれ

Date2020.07.28 (火) 10:33:49

フランシスコ・コッポラの作品、今更ですが(汗)、素晴らしいですね。アル・パチーノの悲しみの演技に心打たれ、めずらしく涙 笑

マフィアのドンであるコルレオーネの娘役、顔を見て直ぐわかりましたがソフィア・コッポラ!「ヤング」にてシスター・メアリー役だったダイアン・キートンが前妻役で登場した時には度肝を抜かれました 笑 シチリアの舞台はトルナトーレ監督の出身地、「シチリア、シチリア」の舞台にもなったバゲリーア。ソフィア・コッポラ、最近、どうしているのかとwikiを読むと私生活の元夫は「マルコヴィッチの穴」のスパイク・ジョーンズ監督。古い映画でしたが、「ポープ」の2作品に繋がる部分も多々あり、良いタイミングで鑑賞しました。

「イル・ディーヴォ」の主役、アンドレオッティの関与がどこ迄なのか、実際明らかになっていないせいか、単なる1政治家として描かれていました。暗殺された悪人達がわかりづらかったので、名前と役職をメモしながら鑑賞し、その後wikiで調べ、理解を深めました 笑 やはり、実際の事件ベースは面白いですね。「イル・ディーヴォ」、観直そうと思ってます 笑 

そして、「ポープ」2作にて、何故、セシル・ドゥ・フランスやサニエという仏女優が起用されているのか謎でしたが、”大胆で、脱げる名のある美しい女優枠”だったような・・・。サニエはどんな役もこなすので、”どうか、彼女を汚さないで!”と祈りながら観てました。「真実」では年を重ねた印象(当たり前ですけど)だったので、最初に登場した時、その若々しさに、まさかサニエ?と思ってしまいました 笑 映し方では年齢が見え隠れしてましたが、聖と俗を合わせ持つ女優で、ソレンティーノ監督もお気に入りなのでは?と。というのも、ラストのあるシーンを見て、「スイミング・プール」のポスターやソフトのジャケットでもあるプールサイドのサニエを思い出しました。あの脚の位置は美しいですが、実は不自然な位置というのを、のちに知り、印象深かったんです。

ヴァチカンがどこまで撮影許可をしたのか?と考えながら観てましたが、よく考えると、セットやCGで作れますね。ネットの英語版Q&Aではヴァチカン内で撮影と書かれてましたが、Making Ofでセットでの撮影が出ていたので、内部は、ほぼ、セットとCGのような気がしました。実際にヴァチカンを訪れて検証しないとわかりませんが(笑)、教皇庁の広報担当が介入し、使用料によってはピエタやシスティーナ礼拝堂の撮影もアリかもしれませんね 笑 ドローンによる撮影シーンも多く、普段と違う視点の映像も良かったです。「Loro」で気が付きましたが、ソレンティーノ作品におけるイタリアの楽曲はどれも好みで、今回もほぼ好きな曲で、サントラがあったら買いたいかも・・・と思いました。

折しも「半沢直樹」の続編が始まり、続編は未だ観てませんが歌舞伎役者の大げさな芸が話題になっているそうで、ゲイのアセンテ枢機卿の演技に「半沢」を、エピソード後に登場人物が踊るシーンで「逃げ恥」を思い出しました 笑 

「ヤング」もですが「ニュー」では、室内装飾や衣装、どれをとっても、より美意識が高く、計算しつくされた豪華さ。『ゴッド・ファーザーIII』も、ハリウッドの黄金時代らしい派手さと豪華さがあり、ストーリーも映像も楽しめましたm(__)m 「ゴッドファーザーI、II」から16年後の制作ということで、アル・パチーノの老いも納得でしたが、いまだ映画出演されていて、米国の俳優は息が長い印象です。

Nick

Date2020.07.30 (木) 23:47:07

饒舌なコメントありがとうございます。

なるほど。
映画の『グレース・オブ・ゴッド』ではそこまで触れられてませんでした。
「時効が成立するくらい昔の話」ということは「幸い」だったということですか。
それならわからなくはないですね。
ちょっと説明不足すぎて記者がツッコミたくなるのもわかります。

エンドロールでもちょっと触れられてましたが、
「被害者達は既に成人しており、自分達で告訴できた」という裁判での判決は、
被害者にとっては酷い内容ですね。
映画では被害者が事件について受け入れるまでに時間がかかり、
ましてや語り出すのはさらに先のことになることにも言及されていました。
成人したからすぐに告訴できるというのは短絡的にも感じます。
映画の中の被害者は、被害そのものは認めても表には出てこない人や、
被害自体を隠そうとする人もいました。
そうしたことが考慮されたのか、
エンドロールでは時効の期間が延長されたとも記されていました。
まだ裁判は続いているわけですが、どうなるんでしょうね。
ヴァチカンも何もしてないわけではなかったようですが、
積極的に対策を取ったわけではなさそうですね。
全部掘り返したら大変なことになるのかもしれません。

『グレース・オブ・ゴッド』のプレナ神父も、
少年が好きだから神父になったというわけではないと思うのですが、
神父自身も病気だとも言っていましたが実際のところはどうなんでしょうね。
単に情欲の問題だとしたら解決の仕方もあるのかもしれませんが。
カトリックの神父の妻帯が検討されているという話もあったように記憶しますが、
やはりすぐに変えられることではないでしょうね。
プロテスタントの牧師が妻帯が認められているのは、
佐藤優曰く「牧師も他の一般信徒(平信徒)と同じ人間で、聖なる存在ではない」からとのことですから、
別の問題なのかもしれません。
親鸞は「愛欲の広海に沈没し」などと自ら凡夫であることを認めてますが、
そっちのほうが正直だし無理がないのかもしれません。

Nick

Date2020.07.30 (木) 23:49:06

一気に『The Young Pope』から『The New Pope』までとは……。
さらに『ゴッド・ファーザーIII』もですか。
なかなかの難行ですね。

『The Young Pope』のピウス13世は、
最後の最後まで一般の人の前には姿を出しませんでしたね。
御簾の奥に居たほうが崇高さが増すというのはあるかもしれませんね。
昔は天皇陛下だって一般大衆の前に姿を出したりはしなかったんでしょうし。
今はそんなこと無理でしょうが。

国務長官役のシルヴィオ・オルランドの英語は訛りがあるように感じられましたね。
日本語版のウィキペディアでは「流暢な英語を披露」と記載されてますが。
母国語の違いによって発音の習得が難しくなるというのはあるんでしょうね。
ジュード・ロウと渡辺謙ですか。
ネット検索してみるとふたりが似ていると指摘しているページもありますね。
言われてみれば似てるのかもしれません。
とはいえ渡辺謙は若い頃のイメージが全然ないですね。

『The New Pope』のマルコビッチの教皇も楽しみですが、
今度はマルコヴィッチ≒野沢直子説とは意外過ぎてビックリしました。
『マルコビッチの穴』では女性役もこなしてましたから(CGですが)、
意外にお茶目な顔をしてるしそういう見方もあり得るのかもしれません。
日本で『The New Pope』が観られるようになるのがいつになるのかはわかりませんが、
楽しみに待ちたいと思います。

Nick

Date2020.07.30 (木) 23:51:39

『The Young Pope』のリュディヴィーヌ・サニエはいい役でしたね。
教皇に色仕掛けをするわけですが、
それがかえって教皇の聖人ぶりを見せることになってしまうという……。
リュディヴィーヌ・サニエは途中でバチカンから去ってしまいますが、
続編の『The New Pope』にも出てくるんですね。

『スイミング・プール』のポスターはよく見てみると確かに変ですね。
まれさんに指摘されるまで気づきませんでした。
一種の騙し絵みたいにも見え、
映画の中身と関係しているのかもしれませんね。

『ゴッド・ファーザーIII』のラストの慟哭のシーンは印象的でしたね。
声すら出ないといった感じが。
そう言えば『ゴッド・ファーザーIII』は実話がモデルなんでしたね。
ちょうど『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』のアンドレオッティが活躍していた時期に当たるわけですね。
マフィアとのつながりが指摘されていた人だけに、
もしかしたら裏で何かをしていた可能性もあるかもしれないというわけですね。
私が『ゴッド・ファーザーIII』を観た時は、
そうしたイタリアの情勢とかも知らずに何となく観てしまいました。
時間があればまた観てみたいですね。このシリーズは。
どれも長尺なのが難点ですが。

『ゴッド・ファーザーIII』の娘役のソフィア・コッポラは、
評判が良くなかったことは覚えています。
お父さんが無理強いして娘を起用したと思われたんでしょうね。
もともとはウィノナ・ライダーが決まっていただけに、
余計に落差があったんだと思います。
当時はウィノナ・ライダーは演技派として評価されてましたし。
ウィノナ・ライダーは今では私生活で問題を起こしたりして右肩下がりになった感じですが(『ストレンジャー・シングス』では元気に頑張ってました)。

ヴァチカン内部の撮影はあまり許されないんですかね。
たしか『The Young Pope』とか『2人のローマ教皇』とかもセット撮影だったような。
どちらのセットもかなり精巧に作られていて、
セットとは思えないような出来栄えですが、
やはり本物を観たことがないので何とも言えません。

『半沢直樹』に『逃げ恥』まで追っかけているとはすごいですね。
なかなか時間が足りません。
『逃げ恥』はちょっと見たいと思ったんですが……。

まれ

Date2020.08.01 (土) 22:44:53

『夜顔』は『昼顔』の続編でミッシェル・ピコリは出演していてもドヌーヴは出演していないから、あまり有名ではないんですね。同じ役を他の女優が演じるのも、どうかと思いますが、折角ならば続けて観たいと思っていますm(__)m

ケン・ローチの『SWEET SIXTEEN』、鑑賞しました。『リトル・ダンサー』は何度観ても泣ける大好きな映画でして、この映画で英国における斜陽産業で働いていた労働者階級の厳しい状況を知り、以来、気になる存在ではありました。英国(の特権階級)は単純労働者で潰しの利かない自国民より、移民でも何かしらで成功している(英国に貢献している)民の方を優先しているようで、面白い国だと思います。

話が少しずれますが、米国の奴隷制度の元はイギリスも含め、貧しい土地であるアイルランドやスコットランドの貧しい人々が裕福なイギリス人に借金をして米国に渡り、その借金を入植し成功したイギリス人宅で働いて返済したそうなので、英国における労働者階級(=奴隷?)への厳しい態度は今に始まったわけではない感じがします。

労働者階級社会の厳しい現実への思いもあり、心優しい少年が家族を幸せにするには悪に手を染めなければならない現状に、政府はなんの手立ても講じていなと思うと、監督が映画にし、訴え続けるのも頷けます。悲しいかな社会のつま弾きに温情を掛け、搾取していくのは日本のやくざ社会と同じですね。身寄りがない少年・少女達を、彼らがファミリーとして扱ってくれるならと組織に入っていく流れもわかります。実際、ファミリーになったお蔭で、様々な融通を利いてもらい、普通なら住めないような豪華なアパートを借りれてましたし。それでも、母親は親である前に女性であり、それが理解できなかった少年が哀れでした。お姉さんは、もしかしたら、母親の恋人に襲われそうになったのかもしれず、それで早くに家を出て、結果、子供はできたものの、若過ぎて子の父親とは別れたのかもしれず、これも、貧困地区にありがちな人生で悲しい気持ちになりました。でも、彼女は資格試験を受け、手に職を就け、ささやかながらも子供と普通に暮らせそうなので、本人次第で抜け出せるシステムはあるなら幸いだと思いました。やるせないラストではありますが・・・。

お郷訛りが凄くて、それを聞き分けるのも面白かったです。とても英語とは思えず、公開時に字幕付きだったのも良くわかります。そして一言一言にFワードが付けられ、ヤレヤレな少年達でしたが、そのせいで年齢制限がかけられたそうですが、Fワードを付けるとカッコいいという認識なんでしょうか。しょうもない単語やリズムを子供が真似るのもわかりますが 笑

まれ

Date2020.08.01 (土) 22:52:07

Nickさんの『ロスト・イン・トランスレーション』評、悪口なんて思っていませんm(__)m笑 日本人に失礼な描写も多かったと思いますが、異国のソフィア・コッポラには”本当にそう見えた”ということなんだと思います。今では、マンガやアニメ、キャラのみならず、料理もファッションも日本が世界のトレンドなのが面白いですね(未来は予測できません‼)。渋谷の交差点やパーク・ハイアット、神社や電気街など、日本人が気付かなかった面白くて素敵なところを紹介し、日本を好きになった外国人は多いと思います。黄昏だったビル・マーレーも良かったですね。ご存知だと思いますが、海外でお酒のCMは存在せず、俳優がCM出演するのは格下とされているのに、日本は破格の値段でオファーするので、日本限定で出演し荒稼ぎした外国俳優の多いこと 笑 そう考えると、ビル・マーレーはウィスキーのCM出演。下の下設定でした・笑 この映画からスカーレット・ヨハンソンも人気が出たと思います。やはり、カルト映画ですね。是非、ちょっと疲れた深夜に観てみてくださいm(__)m

外国人の名前や世界各国を同時に学ぶのは無理だと思い日本史を選択しました。年代と事柄を闇雲に暗記しただけで、受験後は何も残りませんでした。日本の教育は探求心が養われないと思いますが(意図的でしょうが)、多分、一夜漬け的なのも含め、記憶力は諸外国より培われている気がします・笑 仰る通り、映画鑑賞では記憶が大きく影響しますね。私はソフトや録画、ネット配信でいつでも見直しできる状態で観ていますが、Nickさんは映画館での鑑賞なので、記憶力がないと色々な項目と関連させたレビューが書けませんよね、いつも凄いと思って拝読していますm(__)m 私は興味深く読んだ本や映画の内容も忘れがちです。ただ、ロンドン市内の通りを全て暗記しているタクシー運転手の記憶力は類まれで、記憶力に年齢は関係ないことは証明されています。なので、小さな事から記憶力訓練をしようと思ってはいます 笑

まれ

Date2020.08.01 (土) 23:04:06

『しあわせの雨傘』、観たことないですが、ドヌーヴの赤いジャージ姿、気になります 笑 彼女は演技を楽しんでいる感じがいいですね。

Nickさんのコメントを拝読しながら、自分も割と観ていることに気付きまして、オゾン監督作品は、謎めいているところが心惹かれるのか、やはり面白い作品が多いと改めて思いました。『グレース・オブ・ゴッド』も、オゾン監督の描写を観たくなりました。

歴史物を読んで気付きましたが、仏国の王はカトリック教を国教とし、十字軍を送ったりと、長年スペインと共にキリスト教や教皇を援助していた国なので、革命後もバルバラン枢機卿(=リヨン大司教)への”緩い”判決はヴァチカンとキリスト教の基盤を揺るがすわけにいかないことからの配慮だったと思えます。もしかしたら被害者もその家族も、大司教が神父の犯罪を止めなかった訳ではなく、過去の犯罪に目をつぶっていたいただけなので、罰は下せないと思っているかもしれませんね。被害者について思うのは、女性は弱い性なので、のちに告白や告発で何か乗り越えられる人もいるかもしれませんが、強い性である男性の告発は屈辱の上塗りにしかならないような気がしました。そんなことも考えると、より高いハードルを越えて告発した被害者と声を上げられない被害者への報いと枢機卿・大司教に罰を下すことが、今後の抑止力にはなるのではと思えます。革命で自国の王をギロチン刑に処した仏人の民主的な底力を見せて欲しいところです。
神父の妻帯を禁じたのは、教会の莫大な財産が遺族に流れるのを防ぐという意味もあったそうです。今は財産管理がしっかりできるシステムもあり、妻帯の方が良いのでは?と思いますが、2000年以上続いた慣習を変えることは不可能でしょうね。彼らを罰し、破門にするだけではキリスト教や教会の意味も見えなくなりますし、難しい問題ですね。自由に外出ができない修道院に入れるというのも手ではないかと・・・。

Nickさんも姿を見せない教皇と御簾の奥の天皇が似た存在と書かれてましたが、歴史を知ると、どの欧州諸国も教皇庁や教皇領を侵略することは考えていない、神への祟りを恐れている点で両者が似ていると思いました。私も時の権力者ならば天皇や教皇を抱え込んで、その名の下での他国を統治派ですね・笑 英国が完全に独立し、冷徹で強いのもわかりますね。

『ゴッド・ファーザー』はかなり前に”一応観ておこう作品”として一通り観ましたが、歴史的背景など知らず、単なるマフィア映画として観ていたので、特に『III』の良さ、全然わかっていませんでした_| ̄|○ 笑 
ソフィア・コッポラにも気付いてませんでしたし・笑 ウィノナ・ライダーの代役が彼女というのは厳しい批判を受けたでしょうね・笑 でも、今見ると、大物の娘で、育ちの良さが出ており、悪くないと思いました。ウィノナ、演技派で、とても可愛い女優さんで好きでした。私生活で問題になり、出演作も減ったのは、他の同世代が未だ活躍しているだけに残念です。

『半沢』、第一弾は観てましたが、続編はあまり興味がないですが、観たら、ハマるんでしょうね・笑 『逃げ恥』は2年前に映像化を記念して電子書籍でマンガが数巻無料になっていて、タイトルが面白くて読んでみると、そのまま全巻読んでしまいました。映像化なんてと思いましたが、一応、観てしまい、悪くないとお思い、全部観ました。身内のガッキーファンが再放送でお宝映像が放映されないと憤慨してましたが、それはソフトを売る為だからと冷静に応対し、残酷だったと思います・笑 コロナ禍の再放送で、お宝映像があったのか気になりましたが、多分、同じ商法で、ソフト購入者を促したのではないかと・笑 マンガが完結していなかった時にドラマが最終回を迎え、どうなるの?と思いましたが、テレビは上手に終わらせており、ドラマ制作ってスゴイと思いました。妹さんの影になってしまい、美しいのにあまり良い役に恵まれてなかった石田ゆり子さんが脚光を浴び、うれしく思っています。是非、機会がありましたらm(__)m

Nick

Date2020.08.08 (土) 23:58:17

『昼顔』はルイス・ブニュエル作品ですが、
『夜顔』はマノエル・ド・オリヴェイラがその続編として製作したものです。
オリヴェイラは一部で知られている感じかもしれませんが、
ポルトガルの巨匠で100歳を越えても現役で映画を作っていた元気な人です。
あまり作品がソフト化されていないので、
日本では観ることのできないものばかりですが、
『ボヴァリー夫人』を下敷きにした『アブラハム渓谷』はとても良かったです。

『リトルダンサー』は素直にとても感動的な作品でした。
イギリスはかつての覇権国なのに、
なぜかあまり景気のいい話を聞きませんね。
ケン・ローチもいつも労働者階級の話をしていますし。

イギリスは労働者階級に厳しいんですね。
労働党という政党があるにもかかわらず。
というかあまりにも保守党が庶民をないがしろにしているということでしょうか。
まれさんのご指摘によれば、
裕福なイギリス人と貧しいアイルランドやスコットランドの差があるということなんですね。
もともとそうだったのか、産業革命と資本主義か後押ししたのか、
そのあたりはよくわかりませんが根深いものがありますね。
一度富を握った側はわざわざ手放したりはしないでしょうし。

『SWEET SIXTEEN』をもうご鑑賞になりましたか。
ご指摘のようにどこでも貧しい人をヤクザのような悪い輩が狙っているようですね。
主人公は母親と一緒に暮らすことを夢見ていたわけですが、
家族の中でトラブルが起きてしまうあたりがやるせないところでしたね。
それにしても『SWEET SIXTEEN』にそんなに訛りがあるとはわかりませんでした。
英語とは思えないというのはすごいですね。
字幕付きとはよほどのことなんですね。
イギリスの言葉とアメリカの言葉がどこか違うのは感じるのですが、
訛りの差まで感じ取れるほどのリスニング能力はないようです。

Nick

Date2020.08.08 (土) 23:59:45

『ロスト・イン・トランスレーション』を観ると、
日本の海外での受け止められ方が見えるのかもしれませんね。
猥雑な空間とアニメのキャラが一緒にいるあたりが近未来的に見えるんでしょうかね。

>海外でお酒のCMは存在せず
海外はお酒のCMはやらないんですね。
そういえばどこかで聞いたような気がしますが忘れてました。
となると、サントリーウイスキーのCMに出演していたという設定のビル・マーレーの落ちぶれ度合いも印象が変わりますね。
日本だとCM出演は金になるいい仕事だと思われてそうですし、
サントリーという会社だって一流ですから成功者のようにも感じてしまいますが。
日本の中に留まっていると、
ここでしか通用しないことだとしても、
そのことにすら気が付かないのかもしれません。
昔、アーノルド・シュワルツェネッガーが日清のCMでやかんを振り回しながら踊ったりしてましたが、
その時も日本で変なCMに出ても海外の人には気づかれないとか言われていました。
今ではどうなのかわかりませんが「旅の恥はかき捨て」みたいなことだったんでしょうね。

興味のあることなら何となく覚えられるのですが、
そうでないとまったく頭に入ってきません。
映画に関することは多少は記憶していますが、
覚えようとして覚えたものでもないので鍛え方もよくわかりません。
物語ならば起承転結があってそれを追いやすい気もしますが、
タクシー運転手の通りの名前とかはどうやって覚えるものなんですかね。
記憶法というのは色々とあるみたいですが、
今に至るまでそんなものをマスターできた試しがありません。

Nick

Date2020.08.09 (日) 00:01:40

『グレース・オブ・ゴッド』で描かれた裁判の件ですが、
フランスはカトリックだからそういう配慮があるということなんですね。
被害者が男性だからこそ「屈辱の上塗り」のように感じられてしまうということはあるんでしょうね。
劇中でも被害自体を否定する人がいたり、
被害は認めても「被害者の会」に属することは拒否する人など、
被害者の対応は様々でしたが、
多かれ少なかれ声を上げることに抵抗を感じているようでした。

>神父の妻帯を禁じたのは、教会の莫大な財産が遺族に流れるのを防ぐという意味
そうでした。
どこかでまれさんがそんな話を書かれていた記憶はあったんですが、
コメント欄の検索の仕方がわからなくて探せませんでした。
つまりはカトリックの妻帯の禁止は教会の財産を守るためってことですね。
妻帯して子供が出来たりすると、
その子供に財産を継承したりとか厄介なことが起きるわけですからね。
王室とかが血塗られた歴史があるとすれば、
大方は財産目当てで権力争いが起きるんでしょうから、
カトリックという組織としては聖職者の独身制は必要なシステムということなんでしょうね。
カトリックは情欲の問題なんてあまり気にしていないのかもしれません。
個人的には宗教はそっちの問題を気にしてるのかと思ってましたが。

『逃げ恥』は続編が噂されてますね。
テレビ版はエンディングのダンスが話題になってたみたいですね。
うまく話題作りしていた印象ですが、
ガッキーがかわいいからこそ流行ったんでしょうね。
石田ゆり子さんは福山雅治と映画にも出てましたね。
ベタ過ぎる気がして止めときましたが、
ちょっと気になってました。

まれ

Date2020.09.01 (火) 21:01:11

『昼顔』と『夜顔』、なんだか『サスペリア』とグァダニーノ監督の続編に似ていますね。ポルトガルのオリヴェイラ監督、気になりました。『アブラハム渓谷』はポートワインの産地、ポルトが舞台なのが魅力的です。ポルトは渓谷の斜面でブドウ栽培し、河口の酒蔵までドロウ川を利用し運搬、そこから船で世界へ輸出していたと思うと、渓谷でワイン産業を興した人は凄いなと思っていました。ただ『ボヴァリー夫人』、上流階級の不倫話だったような・・・苦笑 仏文学の代表作ということで読んでみましたが、ガッカリ。実は物語というより、描写や言語が評価された作品なので、読んだ当時の私には(多分、今も・笑)、これが文学?という疑問しか残りませんでした・笑 ポルトの景色と仏文学の真髄を学ぶため、機会があったら観てみたいと思いますm(__)m

大英帝国というだけあり、力のある特権階級が支配するのが不文律なんでしょうね。その点を忘れ、EU諸国は似たり寄ったりと思っていた私の見方が間違いでした 笑 英国=紳士のイメージが強いですが、歴史や国の内情を知ると、印象が悪くなる一方です 笑 歴史的には悪徳なのに、日本では良い面ばかりに焦点を当てていますよね。それを鵜呑みにしていた自分が悪いのですが・・・笑

労働党が2大政党の1つである時点で、保守党の圧政に反旗を翻した労働者の層が厚いということなのかもしれません。ケン・ローチ作品の『麦の穂をゆらす風』はまさにアイルランド問題を扱っていたので、興味深く鑑賞しました。

まれ

Date2020.09.01 (火) 21:05:15

日本の芸能人がアジア諸国で人気というのは、普段の生活ではうかがい知れず、それは米国でも同じで、大スターでも出演映画が定期的になければ、ギャラが億の日本に限り、CMに出演してたんでしょね。もしかしたら、今は中国のみの放映されるCMに出演しているハリウッド・スター、いるかもしれませんね。

日本人はアルコールを分解する酵素が欧米人より少ないらしく、少量で酔え、アルコール依存になる人が少ないからなのか、それとも、産業が国を豊かにしたからか、お酒のCMがタブーどころか、一流芸能人を起用し、数も多いのは面白いと思いますね。

BOSSのトミー・リー・ジョーンズは、最初はギャラだったかもしれませんが、楽しんでいる感じがありますよね。

まれ

Date2020.09.01 (火) 21:10:20

前回、神父の妻帯を禁じる理由の1つに教会の財産保護と書きましたが、歴史物を読むと、通常、王侯貴族における家督は長男に譲られ、残りの男児は騎士、聖職者になるのが慣習。なので、カトリック教会の財産もですが、長男が継いだ財産の継承権を、聖職者の子孫が後々要求するリスクもあり、そこも排除する仕組みに利用されたかもしれないと思いました。

そして、司教は地区のまとめ役であり、他の地区との仲介役にもなり、武器も富も持たない権力者、今の地方議員のようですよね。その権力の世襲に対しても、家族を持つことを禁止したかもしれませんね。そんな腐敗したカトリック教会から分離したプロテスタントの教義解釈により、牧師が妻帯できるのも納得です。

『逃げ恥』、続編が制作されれば、間違いなく視聴率が取れるでしょうね。『マチネの終わりに』、ベタ過ぎて、私も全然観る気がしません 笑 

石田さん出演映画、割と好きだったのに、容姿で人気が出てしまうと、イメージビデオ系の映画のオファーが来てしまうんでしょうね。個人的には福山さんが、どうもダメで、映像作品、ほぼ観てません。是枝監督作品は仕方なく。『第三の殺人者』は悪くありませんでしたが、『そして父となる』は、福山色が強過ぎて、全くエリート・サラリーマンに見えず。妻役の尾野真知子さんも普段の印象とは違う役だったので、題材やその他の配役は良かったものの、もう一度観たい作品ではないです。確か、是枝監督と福山さん主人公の映画企画で、3つストーリーを考え、監督がわざと、いかにも福山さんらしい役を選んだとインタビューで言っていたような・・・はまり役どころか違和感しかなかったですが、逆に、それが監督の狙い?だったんでしょうか!? 笑 

Nick

Date2020.09.19 (土) 14:03:55

『アブラハム渓谷』は映画の冒頭に神話的な場所と説明されたりもしていて、
川と渓谷の風景がとても美しかったです。
あの斜面でブドウ作りをしていたとなると大変そうですね。
川沿いに小高い山が連なっているようにすら見えましたから。

『ボヴァリー夫人』はもともと三面記事からヒントを得たようで、
その意味で通俗的な話ですよね。
よくある不倫話と言えばその通りですから。

まれさんがおっしゃるように「描写や言語が評価された作品」ということでしょうね。
おもしろいかはともかくとして手法はとても凝っていたと思います。
「何を書くか」よりも、「どう書くのか」が重要という作家なんだろうと思います。
批評家とかは「どう書くのか」のほうに注目するのかもしれません。
単に趣味として読むならば、
「何を書くか」のほうが重要とも思えますが。

>EU諸国は似たり寄ったり
私自身は未だにそんなイメージを持ってますが、
やはり実際にあれこれ調べてみると違って見えてくるということなんでしょうね。

『麦の穂をゆらす風』はとてもいい作品でしたね。
アイルランド問題を描いた作品が一時期結構日本でも公開されていた時期があったような気がしますが、
最近はそれほどでもないような気がします。
問題が解決したとは聞いてないですが、
こういうのにも流行りがあるのかもしれません。
それよりもスコットランドの独立云々とかに目が行くのかもしれません。

Nick

Date2020.09.19 (土) 14:04:34

BOSSはトミー・リー・ジョーンズのイメージが定着してますね。
サントリーのBOSSはかなり甘めで、
トラックドライバーとかを狙っていると聞いた気がします。
トミー・リー・ジョーンズはハリウッド・スターですが、
そんな意味では庶民的なイメージなのかもしれません。

Nick

Date2020.09.19 (土) 14:05:55

財産の相続というのは大きな問題になるんですね。
庶民としては相続するものがほとんどないということもあって、
あまり意識したことはないのですが。
持っている人にとっては大きな問題となるということですよね。
持つ者は永遠に持つ者であり続け、
持たざる者は永遠に持たざる者であり続ける。
それを断つために相続税というものがあるわけなんでしょうね。
それなりの資産を持っている友人は、
相続税は理念的には賛成だけど、
自分が当事者になると複雑云々と漏らしたりもしていました。

『そして父となる』はダメでしたか。
あの映画はあからさまに福山本人をイメージを意識してますよね。
いかにもエリートっぽい福山雅治がリリー・フランキーに小突かれたりするというのがおもしろいところだったかと。
本物の福山雅治のことはあまりよく知りませんが、
虚像の福山が崩れる部分を狙っていたという感じはしました。

まれ

Date2020.11.03 (火) 23:58:05

そうなんです。斜面でのブドウ栽培は収穫が大変なんですよね。今でも、人の手でしか収穫できないのではないかと。と同時に、陽が当たるも水分が少ない斜面では植物自ら生き抜く為に糖を多く貯蓄するらしいので、ブドウが美味しくなるそうです。まさに、そんな渓谷でのブドウ栽培が、遠い昔からなされていたから神話的な場所といわれるのかもしれませんね。

最近、アイルランド問題はある意味収まった感じですね。BREXITにより、欧州間はアイルランド経由での貿易が活発化するようなので、映画で知った歴史を鑑み、富める国になればいいなと思いました。スコットランドは北海油田開発で、財力を得たので、独立を求める声が大きくなっている感じでしょうか。スコットランドといえばショーン・コネリー、お亡くなりになりましたね。国内外の大スター、連日のように訃報が流れ、ドキッとします・・・。

相続税が、実は、国の大きな収入源と知りまして、資産家ではなくても、なんとなく、不平等な気はします。あまり厳しくし過ぎて、逆に、脱税されたり、国を離れられたりしていると思うと、得策とも思えませんね。知人も家族所有の不動産があるので、相続税を納めずに済むよう会社を設立していると、別の話題から聞き、なるほどと思いました。家族の生活基盤となる不動産に関しては、もう少し配慮があっても良い気もします。

Nick

Date2020.11.12 (木) 20:25:48

>水分が少ない斜面では植物自ら生き抜く為に糖を多く貯蓄する
そうなんですね。
日本でもみかんなんかは山の斜面で作られているイメージですが、
陽当たりだけではなくそんなことでもおいしくなる理由があったんですね。

ショーン・コネリー、亡くなりましたね。
先日友人と酒を飲んだ時もひとしきり話題になりました。
あまり映画を観ない人でも007のショーン・コネリーのことは知ってますからね。
実は最近の007シリーズは観ていないので、
こういう機会に一度シリーズ制覇したいと思っているのですが……。

相続税は国の大きな収入源なんですね。
結婚しない人も多い昨今では、
相続する人もいないわけで、
そうなると財産はそのまま国庫に納められることになるんでしょうね。
人口が少なくなっていくことは明らかですから、
税収も減っていくんでしょうから国としては単純に喜んでいられるわけではないのでしょうが……。

まれ

Date2020.12.29 (火) 10:06:12

ショーン・コネリーといえば『007』ですよね。私は観ていませんが(笑)。彼の作品で印象深いのは『薔薇の名前』と意外に面白かった『レッド・オクトーバーを追え!』です。ショーン・コネリーが亡くなる前、ピアース・ブロスナンの『007』がテレビで放映されたので、録画し、観始めましたが、やはり、面白くなくて途中で止めました。以前、町山さんが、『007』は雑誌プレイボーイの映像版と解説していまして、なるほど!と納得しました 笑 最近の『007』は、映画作品として面白いかもしれませんね。 

Nick

Date2021.01.05 (火) 15:23:52

『薔薇の名前』も『レッド・オクトーバーを追え!』もとてもよかったですね。
実は観てないのですが、
『未来惑星ザルドス』とか『バンデットQ』なんかも評判よさそうですね。
ショーン・コネリーの出演作品リストを見てみると多種多様ですね。

最近の007はあまり観てないのですが、
アクション映画としてはとても派手になっているみたいですね。
「雑誌プレイボーイの映像版」ですか。
確かにボンドはタキシードを着て女性を口説くのが定番ですからね。
最近の007がどうなのかはよくわかりませんが……。

まれ

Date2021.02.22 (月) 00:55:20

ショーン・コネリー、フィルモグラフィーを見ると、本当に色々な映画に出演されてましたね。2000年の『小説家を見つけたら』をテレビで観たのが最後でした。再放送等もあり、有名人は実際の年齢を忘れがちですね。作家も、書籍は普通に販売されているので、気が付けば随分前に亡くなられていた事に気付き、彼らの時空はおかしくなってますよね 笑

美人ボンド・ガールもですが、有名ブランド品が登場する点でも『007』が『プレーボーイ』映像版と言われるそうで、確かにガジェットのみならず、シャンパンや高級時計等、出てますね。それにも興味がない人には、やはり、魅力ない映画だったのも納得です 笑 ロケ地も世界各国だと考えると、あこがれが詰まった映画で人気があったのは理解できます。

Nick

Date2021.03.08 (月) 21:24:34

ショーン・コネリーのように長らく活躍した人は、
若い時の映像も残ってますし老いてからの映像もありますね。
映像として自分の姿が残るというのはどんな気持ちなんでしょうね。
親しい人が見たら複雑な気持ちになるかもしれませんね。
動画ってのは本当に生きているみたいに見えますからね。
普通に暮らしているだけでは動画で自分を残すことはありませんが……。

『007』は日本にも来てるんですよね、実は観てませんが。
ショーン・コネリーが顔を出している『バンデッドQ』を最近になってようやく観ました。
タイムトラベルものみたいな話で、
カルトっぽい人気が出るのもわかるような気がしました。
『バンデッドQ』はショーン・コネリーが出演することが決まってから企画がスムーズに行ったみたいですね。
ネームバリューがあるショーン・コネリー出てくれるから金も集まりやすくなったのだとか。

管理人のみ通知 :

トラックバック:


>>『万引き家族』 小津映画の末娘 from Days of Books, Films
Shoplifters(viewing film) 是枝裕和監督の映画は日本でも >READ

2018.06.21

>>85『万引き家族』カレーうどんにコロッケェー! from シネマ・ジャンプストリート 映画のブログ
㊗︎パルム・ドール授賞!!! 是枝監督の集大成。 『万引き家族』 ~あらすじ~ 治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は万引きを終えた帰り道で、寒さに震えるじゅり(佐々木みゆ)を見掛け家に連れて帰る。見ず知らずの子供と帰ってきた夫に困惑する信代(安藤サクラ)は、傷だらけの彼女を見て世話をすることにする。信代の妹の亜紀(松岡茉優)を含めた一家は、初枝(樹木希... >READ

2018.06.23

>>「万引き家族」:是枝さんの力、役者の力 from 大江戸時夫の東京温度
映画『万引き家族』は、カンヌのパルムドール受賞にふさわしい社会性と問題提起たっぷ >READ

2018.06.23

>>万引き家族 from 象のロケット
今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。  彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金で、足りない生活費は万引きで稼いでいた。 冬のある日、体中傷だらけで震えていた幼い少女を、見かねた治が家に連れ帰る…。 ヒューマンドラマ。 ≪盗んだのは、絆でした。≫ >READ

2018.06.23

>>『万引き家族』 インビジブル ピープルを巡って from 映画のブログ
 【ネタバレ注意】  「血のつながりについて、社会について、正しさについて、10年くらい自分なりに考えて来たことを全部この作品に込めようと、そんな覚悟で臨んでいます。」  『万引き家族』の制作に当たって、是枝裕和監督は語った。  たしかに、『万引き家族』にはこれまで是枝監督が考えてきたこと、過去の作品で描いてきたことが詰め込まれ、同監督の集大成といえる。  本作が描くのは、小... >READ

2018.06.23

>>「万引き家族」 from ここなつ映画レビュー
2018年第71回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞。日本人監督としては21年ぶりの快挙である。そしてそう、本作は確かにパルム・ドールに相応しいと思う。 もしも私が、「今年あなたが観ていい映画は、カンヌ国際映画祭71回分全てのパルム・ドールに限る」、と言われたら、幸せなことだといえば幸せなことなのだろうけれど、それはそれで辛過ぎて、もしかしたら映画嫌いになってしまうかもしれない…。と、あらぬ... >READ

2018.07.13

>>「万引き家族」 from 或る日の出来事
よくできているのだろうけど、そんなに面白くは思わない。 >READ

2019.05.16

>>万引き家族 (2018) from のほほん便り
カンヌでの快挙後、凱旋上映の際も、なかなかのヒットだった模様ですが、地上波で初放送、平均12・3%の高視聴率だった、みたいです。是枝監督によると、リリー・フランキー、樹木希林は、「出てもらう気まんまん」の、最初にキャスティングした俳優さん、そうで、「…なるほどなぁ」と感じました。安藤サクラも、朝ドラの、爽やかで逞しいヒロインとは違った、いつもの、半ば狂気が宿った独特の存在感が光ってました。松... >READ

2019.07.22

プロフィール

Nick

Author:Nick
新作映画(もしくは新作DVD)を中心に、週1本ペースでレビューします。

最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
07  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03 
カテゴリ
カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

タグクラウド


検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
Powered By FC2ブログ


ブログランキングに参加しました。

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QR