キム・ギドクの最新作『ONE ON ONE(原題)』の予告編など

 今さらだが東京フィルメックスという映画祭で、キム・ギドクの新作『ONE ON ONE(原題)』が上映されていたとのこと(のちに『殺されたミンジュ』と改題)。実はこの映画の予告編もすでに公開されていたようだ。情報収集能力に長けているわけではないので、あとになって知ることも多い。ぜひとも観たかったのに残念……。



 この予告編を観ると、『俳優は俳優だ』でヤクザのエピソードが余計なものにも関わらず、結構なボリュームだったのも頷ける。というのも『ONE ON ONE』で重要な役どころを担っていると思われる人物が、『俳優は俳優だ』でヤクザを演じているマ・ドンソクだからだ。ちょっとプロレスラー川田利明を思わせる悪党面はいい味を出していたから、新作『ONE ON ONE』の予告という意味でも、物語の展開を度外視して残しておきたかったキャラクターだったのだろうか。

 先日『メビウス』の2度目を観てきた。サービスデーだったにも関わらず、客席は結構空いていた。題材が題材だけに客足が伸びる要素に欠けているのかもしれない。インタビューでは「みなさんが囚われていることは、すべて観念でしかないんですよと伝えたくて」と語っているのだが、作品自体も観念ばかりで出来上がっている印象を受けた。
 1度目はその荒唐無稽な展開に圧倒されたのだけれど、セリフもない音楽もないというなかでは情感に欠け、その脚本の観念的な骨組みばかりが目立ってしまったように、今回は感じられた。
 『メビウス』はたった6日の撮影だったとのこと。撮影にもっと時間をかけられるような環境が整えばいいのだが、興行収入が悪ければそれもなかなか難しいのだろう。以前はもっと時間をかけて撮っていたわけで、ヴェネツィアの金獅子賞を獲得したにも関わらずそんな状況なのは不思議な気もするが、それだけ観客におもねることのない姿勢を貫いているということなのだろうとも思う。
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Date: 2014.12.21 Category: キム・ギドク Comments (0) Trackbacks (0)

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