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ギドクの問題作 『メビウス』 私は父で、母は私で、母は父である(意味不明?)

 キム・ギドクの最新作(第19作目)。
 諸事情により公開が遅れている『メビウス』だが、新宿シネマカリテにおける映画祭カリコレ2014のクロージング作品として2回だけ上映された。
 ちなみに今回のバージョンは、海外で一般的に出回っているインターナショナル・バージョンとは異なり、ギドクが一部を再編集した日本オリジナル・バージョンとのこと。劇場公開は今冬の予定。
 出演は、ギドク映画の常連『悪い男』のチョ・ジェヒョンと、ソ・ヨンジュイ・ウヌなど。

キム・ギドク最新作 『メビウス』 中央がギドクのペルソナなどと呼ばれる“チョ・ジェヒョン”

 この日は上映前に映画評論家・塩田時敏と配給会社キングレコードの担当者とのトークショーも行われ、公開遅延の諸事情についても裏話が披露された。諸事情の詳細についてはここでは触れることはできないが(「書かれると色々都合が……」ということらしい)、とりあえずご立腹の様子だったとだけ記しておく。
 上映前、塩田氏から「乳首に注目せよ」との意味深な発言もあり。

 “近親相姦と去勢”という精神分析を匂わせるキーワードで語られているこの作品だが、観てみればそうした印象とは違うかもしれない。精神分析の見取り図には収まらないギドク印満載の映画になっていると思う。
 『メビウス』では、男たちは精神的に“去勢”されるわけではなく、実際にペニスを切除されてしまう。また、主人公の高校生(実際に15歳だったのだとか)の性行為が、演じる役者の年齢からしても際どいものであることも確か。とにかく万人に受けるような作品ではないだろう。
 前作の『嘆きのピエタ』も相当どぎついエピソードを含んでいるが、説明的な部分もあって、ギドク作品のなかでもわかりやすいし、テーマとしても母性愛など共感できるものでもあったため、ベネチア映画祭での金獅子賞の獲得ともなった。一方、『メビウス』は誰の共感も得られないし、賞レースとも無縁だろう。そのくらいぶっ飛んでいるし、ギドクは好き勝手にやっている(その分、公開を巡っては問題もあるようだが)。
 『嘆きのピエタ』でのしゃべらせすぎの反省かどうかはわからないが、『メビウス』では登場人物は一切口をきかない。うめき声やら悲鳴やらはあったとしても、誰一人として意味をなす言葉を発しない。一部、ウェブサイトの情報を提示する部分はあるが(英語だから詳細はわからないが)、そのほかはほとんど視線のやりとりや行動で物語が進んでいく。言うまでもなく不自然極まりないのだが、誰もが言葉を封じられ、行動だけで自らの意図や感情を示さなければならないという状況は、シュールなコメディのようだった。さりとて笑えるかと言えば、あまりに悪趣味な部分があって苦笑いといったところ。

◆物語は?
 冒頭の様子からすると、この映画で描かれる家庭は明らかに壊れている。朝から赤ワインを傾けている母親が最も狂気を帯びているが、どうやらその原因は父親にあるらしく、父親は母親を無視して愛人との情事に夢中らしい。息子は品行方正らしく見え、両親の激しいつかみ合いを見て唖然としている。
 事態は急に進行する。母親は父親(夫)の浮気現場を目撃し、その夜、父親のベッドへ向かう。父親のペニスを切り落とそうとするのだ。父親は咄嗟に跳ね除けるが、なぜか母親はその刃を息子に向けることになる。母親は寝ている息子のペニスを切り取って、しかもあろうことかそれを食べてしまう……。


 ※ 以下、ネタバレ全開です。鑑賞後にどうぞ。


『メビウス』 左上から右回りに、狂った母親、自殺志願の父親、去勢される息子、父親の愛人。


 ※ 結末にもかなり詳細に触れています。観ていない人はご注意を !



 ここまでが序盤だが、ほとんどあっという間に生じる出来事だ。あまりの性急さに唖然とさせられる。一応それは母親の狂気のなせるわざだが、狂気だとしても狂気は狂気なりに順を追って進行していくはずだと思うが、一気呵成にここまで描いてしまうのが、ギドクらしいと言えばギドクらしい。これらは与えられたシチュエーションであって、そうした状況から何が生まれてくるのか、そこにギドクの主眼があるものと推測する(設定にリアリティがないと非難しても仕方ない)。

 メビウスの帯(輪)の数学的な意味はわからないが、ごく一般的な理解では、表と裏がひと続きになっているような不思議な図形のことだろう。この『メビウス』もその題名の意味から推測すれば、よく理解できる。結論を言ってしまえば、男と女、正気と狂気、傷みと快感、そうした表と裏の関係にあると思われているものも、実は皆ひと続きになっているということだ。

◆男⇒女⇒男
 ペニス切断事件のあと、狂気の母親は街を彷徨し、たまたま街角で会った“祈る人”を追いかけて姿をくらます。その後、父親は甲斐甲斐しく息子の世話を焼く。事件のきっかけが彼の浮気ということもあるのだろう。だがその後悔が自分のペニスを息子に移植することにつながるとは……。父親は自殺も考えるが、それは果たせず奇妙な贖罪の行動へと進む(これはひとりよがりの考えであり、ペニスは病院で保管され、後に再登場する)。
 というわけで、しばらくの間、父親と息子は去勢された男同士というややこしい関係にある。この間のふたりは妙に穏やかで馴れ馴れしく、互いを気遣う様子を見せる。言わば女性的な関係なのだ。
 父親は去勢された息子を心配し、ペニス抜きのマスターベーションの方法を探る。それは皮膚を擦ることで快感を得るという方法だった。蚊に刺されて皮膚を掻けば最初は心地いいが、やり過ぎれば痛みを伴う。石などで皮膚を擦れば次第に皮膚は傷つくのだが、皮膚が爛れるまで擦り続けることで、痛みは快感へとつながるらしい。もちろん快感のあとには苦痛が待っている。つまりここでは痛みと快感が表裏一体になっている(痛み⇒快感⇒痛み)。
 さらに息子は別のマスターベーションを見いだす。というよりもこれは一種のセックスとして機能しているようだ。息子は父親の愛人と接近し、別の方法を試す。ペニスがなく、痛みが快感につながるなら、人工的なヴァギナを拵え、それで快楽を得ようとするのだ。具体的にはナイフで身体を刺し、それを傷口に入れたまま振動させる。ナイフはペニスであり、その傷口はヴァギナであるというわけだ。
 この一連のシークエンスで意図されているのは何か?
 父親が見つけ息子がさらに発展させた方法は、去勢された男が女性的な存在として生きることを目論むものだ。父も息子もペニスを切り取って女性的な存在になるが、再びそれを縫合することで息子は男に戻る(男⇒女⇒男)。男と女は対の存在と思われているが、実はあまり差はない。そんなふうにギドクは考えるわけだ。男と女に裏も表もない。裏は表になり、またいつの間にか表が裏になるのがメビウスの帯(輪)であり、男が女になり、女が男になることも当然あり得るのだ。

◆メビウスの帯の結節点?
 息子が男に戻ったころ、母親は家に戻ってくる。すると憑き物が落ちたような穏やかな表情をし、その目からも狂気の妖光は消えている。そして、母親は切り取ったはずの息子のペニスが復活し、父親のペニスがないことに驚く。ここでは以前の正気と狂気の立場が入れ替わっていることにも気づかされるだろう(狂気⇒正気⇒狂気)。
 この映画全体が「家族の物語」だとすれば、「狂気の家族」が裏返って「正気の家族」に向かうと推測できるが、ギドクはそうはしなかった。この映画は家族関係の崩壊あるいは修復などにテーマがあるわけではないからだろう。
 家庭を出て一度は正気に戻った母親だが、家庭に戻ると途端に息子の寝込みを襲うようになる(直接的な近親相姦ではないが性的接触はある)。母親が欲望を息子に向けるのは、単に父親にはペニスがないからだ。一方、父親は妻を奪われたのを羨み、息子に与えたペニスを奪い返そうとする。こうしたすったもんだの挙句、家族の結末は悲劇に終わる。しかし、この絵に描いたような悲劇は現実の出来事でない。恐らく息子が見た夢だ。

 ラストシーンは“祈る人”の再登場だ。最初の登場では後姿しか見せなかった“祈る人”だが、ラストでは振り返って観客に向かって笑いかける。“祈る人”は息子だったのだ。ギドク監督本人が演じているような風貌の“祈る人”だが、それは意図的なミスリードだったようだ(『春夏秋冬そして春』などの俳優ギドクの姿を見ていると、そうしたミスリードをされやすいだろう)。最初の“祈る人”の登場は、息子がペニスを切られたシーンのあと。息子は病院に担ぎ込まれ、時を同じくして街を彷徨している母親が“祈る人”に出会うのだ。
 普通に考えれば、“祈る人”は息子とは別人になるはずで、何かしらの矛盾が生じている。(*1)しかし、その矛盾はここでは問題にならない。裏と表という通常は対の位置にあるものがひと続きになるのが、メビウスの帯なのであり、“祈る人”はメビウスの帯の裏と表との結接点なのだろう。そして、“祈る人”によってつながっているのは「現実の世界」と「虚構の世界」だ。この映画では、現実の出来事も夢の出来事も同等のものとして結びついている。ここでは現実と夢はいつの間にかにつながっていて、どこまでが現実で、どこからが夢だと分けることはできないのだ(現実⇒虚構⇒現実⇒・・・)。

(*1) これは『悪い男』の砂浜に埋められた写真と同じような機能だ。海辺を訪れたハンギとソナは、ある女が海に入っていくのを目撃する。ソナは自殺した女が砂浜に埋めた写真を拾うと、そこには未来の(もしくは幻想の)ハンギとソナの姿が写っている。


◆最後に「乳首の話」
 さて、ここで先に記した「乳首の話」を思い出そう。『メビウス』で登場するふたりの女性(母親と愛人)の乳首(というか乳房)は、幾分作り物めいている。もしかしたら整形なのかもしれないが、そういうことを塩田氏は言わんとしたわけじゃない。ふたりの乳首(乳房)が同じものだということを示していたわけだ。つまり母親役と愛人役を演じているのは、イ・ウヌという一人の女優だということだ。
 一部の情報ではすでに発表されているが、私自身は映画が終わってもそれに気がつかなかった。塩田氏は「ぼんやりしていると気がつかないから」という老婆心から、そのことを前フリしていたのだが、それでも私にはわからなかった。そのくらい妻と愛人は別物に見える。チラシなどでわざわざ登場人物を4つに分割して見せているのも戦略なのだろう(上の写真のふたりの女は到底同じ人物とは思えない)。
 もちろんイ・ウヌがメイクや演技力でうまく化けたことが重要なのではない。母親役と愛人役を一人の役者が演じなければならない理由は、『メビウス』という題名からすれば、すでに明らかだろう。女というものは、妻という存在にも、愛人という存在にもなるということだ。
 ここでは妻という存在にイメージされるのが、たとえば“貞淑”だとすれば、愛人には“不貞”があてはまるが、それらは決して対のものではなくひと続きになっているのだ。たとえば母親が家庭の“守護神”だとすれば、愛人はその“破壊神”かもしれないし、この映画では母親は“狂気”を帯び、愛人は“正気”を保っているようにも見える。とにかく妻という存在と愛人という存在は裏表のようでいて、実は同じ地平にいて“貞淑”も“不貞”も同一人物に生じるその時々のあり方みたいなものなのだ。

 改めて結論を繰り返せば、男と女、正気と狂気、傷みと快感、現実と虚構、そして妻と愛人、そうした反対物も『メビウス』という映画においてはひと続きになっているのだ。
 これはギドクが『悲夢』で取り上げている“黒白同色”という思想に、ひねりを加えて発展させたものだと思う。「そうした思想はわかった。だからどうした? 異様な物語があるばかりじゃないか」というツッコミもあるかもしれない。しかし、迷いが感じられた『悲夢』よりも突き抜けたものがあるし、最後に“祈る人”が観客に向ける不敵な笑みは、ギドクの自信の表れとも思えた。

 続きというか、こちらでも一言

キム・ギドクの作品


Moebius [Italian Edition]



 ↑ 私自身は観ていないが、こんな海外バージョンも出ているようだ。台詞がないから字幕も必要ないわけで、これでも十分かもしれない。ただ海外のものなので、「再生できない可能性」がある旨の注意書きはある。DVDの情報ではイタリア語となっているが、意味不明。悲鳴やらうめき声をイタリア語で吹き替えするとも思えないが。

メビウス [Blu-ray]


メビウス [DVD]



 ↑ この2つは日本版。7月8日に発売。
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Date: 2014.06.20 Category: キム・ギドク Comments (13) Trackbacks (7)

この記事へのコメント:

まれ

Date2019.04.30 (火) 07:44:21

キムギドク監督の訴訟に関して検索をしましたら、この作品のことでした。
壮絶なストーリーですね・・。韓国では猥褻なシーンがあるため、上映禁止となったそうですが、のちに、そのシーンをカットし上映されたそうです。

父親の性器を息子に移植なんてあり得ないと数日前の私なら思ったと思いますが、最新のニュースで更年期に入った50代の母親の子宮を、病気で子宮を摘出した30代の娘に移植し、そこに受精卵を着床させ、数日前にその子を無事出産したと知りました。

機能を失った子宮を生殖可能な体に移植すると、その機能を取り戻すというのも凄いと思いました。子宮機能は女性ホルモンの関係によるので、充分なホルモンが分泌されれば、機能を取り戻せるのも不思議な話ではないと思いますが・・。

もっと驚かされたのは、出産後、移植された子宮は、将来的に拒否反応など発生しないよう摘出されたそうです・・。だったら代理母の方が簡単なのでは?と思ってしまいました。世界初の成功例はスェーデンとのこと。ドラマチックな映画が、どんどん普通になる世の中に、喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか、わかりませんね。

Nick

Date2019.05.06 (月) 17:05:42

キム・ギドクは時に荒唐無稽なことを描いています。

臓器が取り外し可能なアプリのようにすら思えてきます。
何でもやってしまうのが人間なのかもしれませんね。

まれ

Date2019.05.11 (土) 11:34:25

あまりにもタイムリーなニュースを目にしたので、荒唐無稽な!?感想を書いてしまい失礼しましたm(__)m この監督の作品、とにかく深いと思います。
監督の脳内活動を見たくなりますね。それは脳波とかMRIではなく、彼が見ているであろう映像で。なので次作品を観たくなる気持ち、理解できた気がしました。

まれ

Date2020.04.05 (日) 10:50:35

ギドク監督作品『Human, Space, Time and Human』、観れて良かったですね。どこかのコメントで言及した際、配給も配信も絶望的だったので、最近UPされた『人間の時間』のレビューを見つけ驚きました!! 残念ながら、どの国でも上映されているわけではないようなので、日本での上映、本当に嬉しく思い増した。私は・・・いつか、機会があったら・・・ですかね 笑

Nick

Date2020.04.07 (火) 20:10:48

新型コロナウイルスの騒ぎで映画どころではなくなってしまってますね、最近は。
不要不急の事態からは縁遠いジャンルですからね、映画も。
ギドクの作品は滑り込みで観ることができて幸いでした。

3月1日の映画の日には、新宿の某ミニシアターで満席で状態で映画を観たのですが、
さすがに4月の映画の日は自粛しました。
新型コロナウイルスを予見していたとか噂されている『コンテイジョン』という作品を観ると、
今起きていることと一致していることが多くてビックリしました。
『コンテイジョン』を観るとますます恐ろしくなるかもしれませんが……。

まれ

Date2020.04.09 (木) 16:23:27

安全な時期にギドク監督映画を鑑賞されたようで、良かったですね。それにしても、いつ、どうやって感染が始まり、拡散していったのか不思議ですよね。コウモリからって、なぜ、今?という疑問は消えませんね。

『コンテイジョン』、wikiを読んだ程度ですが、2011年の作品ですか・・・。少し前にSARSがあり、そんな関係で制作された映画だったのかもしれませんね。東日本大震災の時、『チャイナ・シンドローム』が話題になり、DVDを購入して鑑賞しましたが、こういう映画から何か良いアイディアを見出す人がいることを願わざるを得ません。

今、中国頼みのマスク不足が世界各地で起こっており、SARS、MARSの頃は対策していたものの、その後、パンデミックになるとは考えなくなり、備蓄を減らした政府が責められた国もありましたが、こればかりは誰も責められない気がします。過去を振り返るより、前言撤回でも構わないので、より良い政策や対策を立て、各自は意識をもって行動するのが大切なのではないかと、個人的には思っています。どの国も”専門家の意見を元に”政府が政策を打ち出していますが、専門家にも未知であるウィルス対策を、過去のデータ頼りで、どこか不安を払拭できない対策を講じられると国民として心配になります。

BCG接種をしていた旧東ドイツの人達が、接種しなくなった旧西ドイツ人より感染率が低いというドイツの相関地図を観まして、日本の広がり方が、他国と違う点は、衛生観念もありますが、その上、BCG効果?とも思ったり。BCGは結核予防なので、あながち間違いではない気もしますが、完全な対コロナ・ワクチンではないのか、これをベースに開発中なのか・・・。経済の打撃回復もあり、各国の製薬会社もしのぎを削っているのかと思うと、『コンテイジョン』を観るのは怖いですね・・・。感染自体も恐ろしいですが、その後の世界も怖いです。

でも、歴史を振り返ると、陰謀も多々ありましたが、”事実は小説より奇なり”という名言通り、人が想定した結末にはならないと思います‼『コンテイジョン』のレビューをUPして頂けると学ぶことも多いと思いますが、この時期は難しい作品なのでしょうか・・・

まれ

Date2020.04.16 (木) 05:13:57

『コンティジョン』レビュー、ありがとうございましたm(__)m 直近のレビュー、読んでいたのに、今更ながら原発事故の映画だと気付きました。コロナの影響が強過ぎて・・・。「3・11」の時は『チャイナ・シンドローム』という映画が話題になり、DVDを買って観たのを思い出しました。'79年制作で、'86年のチェルノブイリ事故とは関係がなかったんですね。それでも、原発の危険性を懸念していた人が多かったから製作されたんでしょうかね・・・。

米国の映画は国民への”啓蒙”を兼ねている作品が多いので、反対派からの警鐘なのか、それとも、推進派からの”お知らせ”なのか?と考えてしまいました。

新型コロナ、中国では封じ込めに成功し、終焉した状態が”本当なら”、春には感染が収まるとおっしゃる医師の意見も、まんざら嘘ではないような気もしたり・・・。急ぎで短・中・長期の大掛かりな経済政策を講じてる各国政府も腰が砕けてしまいますが、それはそれで、後手より良いと思います。

Nick

Date2020.04.19 (日) 21:34:58

『コンテイジョン』はまれさんご指摘の通りかなりSARSの知見をもとに製作されているように思えました。
それでもSARSはそれほど拡散しなかったわけですが、
ウイルスは宿主に対応するために常に変化しているみたいですし、
その変異がうまくいけば今回のようなパンデミックが引き起こされるということなんでしょうね。
「スペインかぜ」とかと比べられるくらいだからとんでもない事態なんでしょうね。

新型コロナウイルスの実態がどんなものなのかはまだわからないんでしょうが、
もしかしたらBCG接種とかで耐性ができているということもあるのかもしれませんね。
ほかのところで書かれていましたがカンヌ映画祭も延期ということで、
映画界も色々と影響がありそうですね。
そもそも映画館がやってないということ自体が異例なわけですがね。
映画館は年中無休で1月1日から映画の日としてサービスデーになってますしね。
新作映画が観られないのは何とも残念です。
早く普通の生活が送れるようになって欲しいものですが、
まだ時間がかかりそうですね。

Nick

Date2020.04.20 (月) 01:01:26

『チャイナ・シンドローム』はパニック映画の一種なのかと勝手に思ってました。
今回まれさんのコメントをいただいて初めて観ました。

ご指摘の通り『チャイナ・シンドローム』はチェルノブイリの事故の前の作品なんですね。
それでも原発の怖さを知っている人は存在して、
その人たちによって『チャイナ・シンドローム』が製作されたということなんでしょうね。
プロデューサーになっているのはマイケル・ダグラスで、そこにも驚きましたが……。
どうやらウィキペディアで確認すると、
マイケル・ダグラスは反原発活動家でもあるのだそうで、
「反対派からの警鐘」という意味合いなんでしょうね。

新しいブログのほうで『Fukushima 50』『チェルノブイリ』『STOP』と原発事故に関する映画を取り上げましたが、
真実を知っている人が狂人のように見えてしまうのは、
『STOP』のレビューで書いたことと同様でした。
『チャイナ・シンドローム』では原発の現場責任者をジャック・レモンが演じていましたが、
カンヌで主演男優賞を獲ったみたいですね。
そんな男の悲劇としてチェルノブイリの事故前に警鐘が鳴らされていたにも関わらず、
実際に事故は起きてしまったというわけで、
この映画をフィクションとして無視してしまっていたのかもしれませんね。
3.11の後にこれを観るとまったく荒唐無稽な話ではないと思えるわけですが、
3.11を体験する前だったらどうだったのかとも思ってしまいます。
『コンテイジョン』も新型コロナウイルスの後になって話題になってみたいですしね。

『コンティジョン』でも新型コロナでもウイルスの発端の地とされている中国ですが、
『チャイナ・シンドローム』でもまったく関係ないのに名前を挙げられてしまっているというのは気の毒ですね。
武漢が本当に新型コロナを抑えたのかどうかはよくわかりませんが、
そうであって欲しいものです。

まれ

Date2020.05.08 (金) 11:49:42

『チャイナ・シンドローム』について、初めのメッセージに記載したものの、この時期に3・11の話は止めようと消したと思っていたのですが・・・2度も言及し、失礼しましたm(__)m しかしながら、その執拗さに負け(笑)、鑑賞されましたか? 笑 仰る通り、マイケル・ダグラスが反原発活動家だったのを思い出しましたが、プロデューサーというのは記憶に残っていませんでした。そして、カンヌで主演男優賞を受賞していたとは、独立国家を確立する為、エネルギーのほとんどを原発にシフトした仏国なだけありますね。カンヌは昔から社会における最先端を描いた作品に注目しているんですね、今更ですが・・・。ロバート・レッドフォードも社会派映画のプロデューサーだったり、考えたことはありませんでしたが、監督は当然ながら、女優、俳優等も社会にコミットしている人が多い業界かもしれないですね。

被爆国だからか、原発が安全と思ったことはないです。ただ、3・11は津波という自然災害で倒壊してしまい、これは想定外だったのかと思いつつ、地震大国の日本は想定すべきでしたが・・・。 しかし、警鐘を鳴らした映画がスリーマイル島、チェルノブイリで現実化してしまい、”絶対”というものはないですね。ソビエトならやりかねないと思ってしまいがちですが、3.11後は、どの国でも”小規模事故は起こってる”けれど、知らされていないだけだと思うようになりました。それは、大企業の汚染問題や国が推進している計画など、残念ながら、市井の民にお知らせがない危険な事業は多いのだろうと思います。本当は身近な脅威を扱っているのに、『チャイナ・シンドローム』というタイトル。これでは興味を持つ人も少なかったのではと思いますが、原発を知らない住民がいる国と思うと、大々的に発信するのが難しい題材ということだったのかもしれないですね。

今の社会で電気がない暮らしは考えられず、原発の必要性も否定できないとはいえ、原油に限りがあるから開発されたはずなのに、先日の米国の原油価格の大暴落。オイル・ショックとか、なんだったんでしょうね。電気自動車がクリーンといえるのは、北欧等の風力や太陽発電等の100%クリーン発電ができてる国に限る気がするものの、CO2削減という点で、原発はクリーンなので、難しい問題ですね。

コロナ感染で、公共交通機関が問題になってしまい、様々な分野のエリートが”新しい未来”を考えていると思うと、社会が立ち行かないのが見えていた頃より、希望があるような気もしてます。

先日、ミツバチのドキュメンタリを目にし、ロボット・ミツバチが受粉している『ブラック・ミラー』の1シーンが登場し、実際、開発中とのことでした。どんな映画なのだろうと興味を持ちましたら、最新のレビュー『若者たち』の関連にタイトルを見つけ、再読しました。1度読んだレビューでしたが、特に惹かれる内容ではなく、記憶に残っていなかったので、気になっていた時にタイトルを見つけて驚きました。

『イミテーション・ゲーム』のレビューにおける安部公房のお話に似て、無作為に読んだりした事柄が、同じ時期に他の媒体に出てくると、ドキッとしますよね。ふと思いついた人から連絡が来たり、偶然出くわすというのは、人間同士なので何かあるのかと思いますけど、無機質な情報を同じ時期に別の媒体で見たり、聴いたりするのは、単なる”偶然”としか思わざるを得ません。でも、最近は、量子論における高次元世界の存在を考えると、単なる偶然とは言い切れないかもしれないと考える方が、理解しやすいかもしれません 笑 

よく”気にしているから目に付く”と説明する方もいらっしゃいますが、たまたま読んでいた事柄に関わる”最新”ニュースがテレビで流れるというのは、気にして目に付いた状況ではないと思うんですよね。ちなみに、白洲正子さんの本で参照していた『植物の神秘生活』という本では、植物は旅先の家主の危険をも察すると書いてありまして、生物同士の空間を超えた意思疎通はあり得ると思っています。そんなわけで、手入れができてない植物に「枯れないで!」と”気”だけ送ったりしてます 笑

Nick

Date2020.05.18 (月) 21:00:06

根負けしたわけではありませんが、
最初は『チャイナタウン』と勘違いしてました。
あちらは原発とは何の関係もない映画でした。
『チャイナ・シンドローム』に関してはタイトルだけは何となく知ってましたが、
中身はほとんど知らなかったので参考になりました。
きっかけがないと古い作品を観る機会もないですからね。

原発はすぐになくなるという方向には行かなそうですね。
あれだけの事故を起こしても止められないというのは、
単に電力の問題だけなのかとも勘繰ってしまいそうですが、
実際電気がないと困るのは確かですからなかなか難しいところなのかもしれません。

ロボット・ミツバチなんてのがあるんですね。
漫画『コブラ』にそんなのが登場していた気がしますが、
実際に開発中というのはすごいですね。
『ブラック・ミラー』のシリーズはちょっとしか観てないのですが、
いろんなものがつながる瞬間はおもしろいですね。

>植物は旅先の家主の危険をも察する
植物にはそんな力があるんですね。
植物同士は何かしら意思疎通があるというのもあり得るような気もしますが、
飼い主というか世話している人間のことも理解しているとしたら、
未だに世界には知らないことが多そうですね。

まれ

Date2020.05.24 (日) 22:13:23

『ブラック・ミラー』はシリーズ作品だったのですね、映画と思っていました。Wikiを読みましたら、面白そうなシリーズですね。でも、シーズン5まであり、22話。壁が高過ぎる・・・笑 
 
植物を上手に育てられる人は”緑の手”を持っていると言われ、私の周りに数名います。やはり、動けない植物を思いやる繊細な心を持っていないと上手に育てられないと思うと、白洲正子さんの本で言及された植物の性質に納得しました。私は全然ダメでして、唯一、譲り受けた、お水を滅多にあげなくても良いサボテンの一種は、たまに気にかけている(笑)のもあり、頂いた時の4倍育っています。この植物は私と波長が合うのではないかと思っています。

積読本『植物の神秘生活』は分厚い上に、小さな字の2段書きでして、最初の20ページ程度で挫折し、早10年。いつかリストの最後の方ですかね・・・苦笑

Nick

Date2020.06.06 (土) 19:17:30

『ブラック・ミラー』は1話完結のシリーズだけに、
余計に壁が高い気がします。
海外ドラマはあまり観てないのですが、
最近は『ブレイキング・バッド』というシリーズを観ましたが、
これは続きものなのでついついやめられなくなって最後まで観てしまいました。

緑の手ですか。
調べてみると、逆のタイプの人もいるみたいですね。
どんなに世話をしても植物を枯らしてしまう人という……。
私は植物も動物もきちんと世話をしたことがないので、
繊細な心には欠けているような気がします。

積読リストは結構ありますが、
コロナ禍で図書館の本が借りられないために、
本棚の奥から引っ張り出してきて少しだけ消化しました。
それでもなぜこの本を買ったのかと疑問に思うほどでした。
やはり読みたいと思った時に読まないとダメなのかもしれません。
図書館の予約も、
人気のある本は忘れたころに届くので、
届いた時には興味を失っていたりすることもしばしばですし……。

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