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『ブリムストーン』 西部劇版サイコスリラー

 監督はオランダのマルティン・コールホーヴェン
 ベネチア国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた作品。

マルティン・コールホーヴェン 『ブリムストーン』 リズ(ダコタ・ファニング)と牧師(ガイ・ピアース)の関係は?

 口のきけないリズ(ダコタ・ファニング)がいる小さな村に、顔に傷のある牧師(ガイ・ピアース)がやってくる。なぜかリズはその牧師のことを避けるようにしている。ふたりの過去に何があったのかという疑問を抱かせながら物語は進んでいく。
 この作品は4章構成で成り立っていて、第1章「啓示」においてある事件が起きたあと、第2章「脱出」、第3章「起源」と時間を遡っていき、第4章「報復」においてまた第1章の続きへと戻ってくる。
 「口のきけない女とそれを追う牧師の関係は?」という謎で引っ張っていくところはよかったと思うのだけれど、明らかにされる過去にちょっと拍子抜けだった。神の名の下に自分の欲望を正当化する牧師の姿はおぞましいけれど、ネタが明かされてみると西部劇版のサイコスリラーといった趣きに留まってしまっているように思えた。残虐な殺しのシーンもふんだんに盛り込まれていて退屈することはないのだけれど……。

 『ブリムストーン』チャールズ・ロートン監督の『狩人の夜』(1955年)という作品にインスパイアされているとのこと。牧師が殺人鬼という点や、神の視点からのカットなど色々と影響関係は認められるのだけれど、まったく別のものになってしまっている。実は『狩人の夜』を今回初めて観たのだけれど、とてもオリジナリティに溢れた作品で素晴らしかった。公開当時は評価されず、のちに再発見された作品とのこと(日本での公開も1990年)。

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Date: 2018.01.22 Category: 外国映画 Comments (0) Trackbacks (1)
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